FILE NO 111 宮崎と周辺の植物
アカメガシワ Mallotus japonicus (Thumb.) Muell. Arg.
赤芽柏 トウダイグサ科
撮影日 2009.6.6
撮影場所 県中部

 宮城県以南琉球、台湾〜中国に分布するという雌雄異株の落葉性高木で、県内でも至る所で目にするごく普通の樹木。
 古くは御菜葉、菜盛葉などと呼ばれて飯や物を包むのに利用されたというが、万葉集には花を詠んだ歌4種があるだけという。
 陽当りの地に生える典型的な陽樹で成長は驚くほど早く、建築や器具材になったたという。
 国内の各地で様々な地方名で呼ばれていたということは、それだけ生活の中に利用され馴染まれていたことを示している。 
画像1 枝先に頂生した雌花序。下部から枝が数個円錐状に出る。
画像2 枝先に頂生し立ち上がった円錐状の雄花序は淡黄色で遠くからでも
      良く目立つ。四方に広がった淡緑色の大きな葉の上に独特の形につく。
撮影:(2001.6.16 県中部 )
画像3 高さは10mほどにもなり樹形も変化するが、樹冠は水平状になる。(雌株)
撮影:(2009.6.6 県中部 )
画像4  雌花序の側枝。花弁はなく長さ5ミリほどの花柱3個が目立つ。
撮影:(2009.6.6 県中部)
画像5 雌花は短柄がありガクは3〜4裂、花柱には乳頭状突起が密生。
撮影:(2009.6.6 県中部)
画像6 雄花序。軸は数個の枝を出しながら高さ20cmほど伸びて、串団子状に淡黄色の花をつける。 撮影:(2009.6.6 県中部) 画像7 苞腋に数個つく花は柄が長さ約5ミリ、長さ3ミリほどの多数のオシベが広がる。
撮影:(2009.6.6 県中部)
画像8 卵形の葉は20cmにもなる葉柄が赤みを帯びて螺旋に互生する。
   葉は大きくなると殆ど浅く3裂するが、物を包む広さはある。
撮影:(2009.6.6 県中部)
画像9 若い葉の表面は明るい緑色で、基部の3脈が良くわかる。 撮影:(2009.6.6 県中部) 画像10 丸い葉柄は新葉と同じ紅色で、星状毛が密生している。 撮影:(2009.6.6 県中部)
画像11 葉の下面は淡緑色で大小の脈がはっきりと見える。 撮影:(2009.6.6 県中部) 画像12 下面の拡大画像。脈や葉身全体に星状毛が見られる。 撮影:(2009.6.6 県中部)
画像13 アカメガシワの名になった鮮紅色の幼芽、新葉。
撮影:(2009.4.4 県中部)
画像14 びっしりと紅色の短毛で厚く覆われた新葉の表面。 撮影:(2009.4.4 県中部) 画像15 葉面の一部を掻き取ってみると下に本来の葉面がある。 撮影:(2009.4.4 県中部)
画像16 成長した樹の樹皮は灰褐色で浅く縦に裂け目ができて、
        老木になると裂け目は深くなる。 撮影:(2009.6.6 県中部)
画像17 果実は刮ハで8月には熟して4裂し種子を出す。
撮影:(2008.8.17 県中部)
画像19 未熟な果実は表面に多くの短毛や腺点があり、長さ4ミリほどのとげ状の突起がある。
撮影:(2008.7.13 県中部)
画像19 果実が開くと中からつながった3個の黒色をした編球形の種子が出てくる。種子は直径4ミリほど。  撮影:(2008.8.17 県中部)
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