FILE NO 500 宮崎と周辺の植物
バイカウツギ Philadelphus sathumi Sieb. ex Lindl. et paht.
梅花空木 ユキノシタ科
撮影日 2005.6.12
撮影場所 県北部

 ウツギと名のつく花も多いが、ウツギ等のウツギ属の花が5数性なのに対し、バイカウツギ属のバイカウツギは4数性で、花弁4個の白い花が梅の花に似ていることからバイカ(梅花)といわれる。
 緩やかに匂う上品な甘い香りは花の色とよくマッチして部屋に飾りたい木の1つだ。
 種小名の「sathumi]は、薩摩の意味らしいが、宮崎、熊本が南限で鹿児島県にはないとされ、サツマウツギの名はあるものの、九州の意味で薩摩とついたようだ。 
画像1 県北部の限られた山地に自生する落葉低木で、横に伸びた
枝先から集散花序を出して白い花を咲かせる。
画像2 高さ2mほどになるが、主幹がはっきりせず、
         多く伸びた横枝がさらに分枝して全体が丸い樹形になる。
撮影:(2005.6.12 県北部 )
画像3 枝先の集散花序から出た1cm足らずの花柄の先に両性花を数個つける。
撮影:(2005.6.12 県北部)
画像4 開出した花は差し渡し2.5cmほどの大きさで、先端が浅くきれこんだ花弁は4個。
撮影:(2002.6.2 県北部)
画像5 オシベは20個前後で花糸に長短があり、長い方は花弁から突き出る。
撮影:(2007.6.17 県北部)
画像6 中心に見えるメシベの花柱は先が4裂して枝になる。  撮影:(2007.6.17 県北部)
画像7 ガクは基部が筒状、上部は4裂し裂片は先の尖った卵形。  撮影:(2007.6.17 県北部) 画像8 葉は長楕円状の卵形で長さ8cmほど、5脈が明確。  撮影:(2007.6.17 県北部)
画像9 葉の下面は淡緑色で基部以外は無毛、葉柄は長さ約8ミリ。 撮影:(2005.6.12 県北部) 画像10 葉は洋紙質で先は緩やかに細くなって先は鋭く尖る。 撮影:(2007.6.17 県北部)
画像11 葉の縁には先の尖った小さな鋸歯が疎らに出る。 撮影:(2005.6.12 県北部) 画像12 葉の下面の基部近くの脈、葉の縁には短い軟毛が出る。  撮影:(2005.6.12 県北)
画像13 新葉の葉柄は赤みを帯びて白い軟毛が疎らに生える。  撮影:(2005.6.12 県北部) 画像14 樹皮は灰褐色で縦に短冊状の筋が入って薄く剥がれる。 撮影:(2002.6.2 県北部)
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画像15 まだできたばかりの果実、ガク裂片と花柱は後まで残る。 撮影:(2006.7.25.県北部) 画像16 果実は倒卵状円錐形でガクも花柱もとれた形、長さ7ミリほどの枯れ残った果実 。
撮影:(2006.5.20 県北部)
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