FILE NO 712 宮崎と周辺の植物
エダウチホングウシダ Lindsaea chieni Ching
枝打本宮羊歯 ホングウシダ科
撮影日 2017.2.19
撮影場所 宮崎市

 
伊豆半島以西、東海~紀伊~山陽地域、四国、九州~琉球~台湾、中国南部~インドシナ辺りまで分布するという常緑性の小型シダで県内でも少ない種だが、最近シダ専門家のA氏が発見した市内近郊の樹林地を紹介されて訪れた。
  葉が単羽状に分岐するホングウシダに対し2~3回羽状に分岐するものを枝打ちと表現しているが、それぞれに変化の幅が大きくて非常にややこしい。 ホングウは、尾張(愛知県)の本宮山で最初に発見されたからだと牧野図鑑には書いている。
ホングウシダを画像14に、サイゴクホングウシダの画像を15に掲載している
画像1 市内近郊住宅すぐ裏山の傾斜崖地で比較的明るい場所。
 画像2 根際からは先端まで高さ約30cm。生育地は画像バックの状況の通り。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 
 画像3 下部羽片が中途半端な分岐になっている未だ若い小さな葉。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
画像4 最下羽片の二回分岐した葉の上面。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 
画像5 二回分岐した最下羽片の葉の下面。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 
画像6 ソーラス(胞子嚢群)がついていない状態の羽片上面は薄質で柔らかい。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
  
画像7 最下部に近い葉で、画面上は一回羽状の小羽片だが、
      その下は小羽片が一部切れ込んで二回羽状に分岐中。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
   
画像8 (上面)小羽片は不規則に切れ込む。縁はソーラスが納まった形に相応して膨れている。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 
画像9 (下面)小羽片の基部には僅かに柄がある。ソーラスは切れ切れ。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 
画像10 (下面)小羽片の下面縁につくソーラスは途中で寸断されて長さ2ミリ前後の破線状になる
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 
画像11 (下面)ソーラス(胞子嚢群)は葉縁から少し内側につく。包膜は横長で縁側に開く。 
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 
画像12 葉柄は赤褐色で葉身よりやや長い。無毛。撮影:(2017.2.19  宮崎市) 画像13 葉柄基部。葉柄は細く4稜がある。
撮影:(2017.2.19  宮崎市)
 像14 (参考)ホングウシダ
撮影:(2006.10.14  宮崎市)
 
 像15 (参考) サイゴクホングウシダ
撮影:(2012.10.9  宮崎市)
 
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