FILE NO 548 宮崎と周辺の植物
sen
フモトシダ MIcrolepia marginata (Panzer) C.Chr.
麓羊歯 コバノイシカグマ
撮影日 2011.3.6
撮影場所 宮崎市

 
岩手~山形県以西の本州、四国・九州~琉球まで、台湾、朝鮮半島~中国・ヒマラヤ~東南アジアにかけて分布するという常緑性のシダで、宮崎でも常緑樹の林内等で普通に見られる。
 和名は文字通り山麓の道わき藪などに多いからで、水気の多いところよりはやや乾燥気味の場所等で見かけることが多く、山道の脇で葉が1本、画像2、3のような雰囲気で斜めに立ち上がった姿で生えていることも多い。
画像1 杉疎林地の道脇の株。数葉の葉の高さには段差ができる。 葉の長さ1.4mになり内葉柄が半分
画像2 (栄養葉)最下羽片は他の羽片と違って大きくハの字型に開き、
       羽片は下から上えと段々短くなる。撮影:(2001.3.6
 宮崎市)
画像3 (胞子葉)最下羽片がハの字型になるのは同じだが、隣り合う
      羽片の間隔が開いて隙間が見え、高く立ち上がるのが特徴。
撮影:(2007.1.20
 宮崎市)
画像4 (栄養葉の羽片) 羽片の長さは最長20cmほどで、羽片同士が接近してくっついている。 撮影:(2011.3.6  宮崎市) 画像5 切れ込んだ小羽片の最下裂片は隣の裂片に比べて目立って大きい。羽片中軸には短毛がある。 撮影:(2011.3.6  宮崎市)
画像6 胞子葉の下面の感じ。最下羽片は葉柄に対し上側に鋭角に
     展開するが、上方に従って徐々に角度が緩くなって広がる。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市)
画像7 胞子葉下面の胞子の分布状況。葉縁の内側を縁取るように規則正しく並ぶ。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市)
画像8 羽片は下面全体に白短毛があり、特に小脈、羽軸上の毛は同一方向に伸びる。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市)
画像9 ソーラス(胞子嚢群)は裂片の縁近くまで伸びる小脈の先端につき、
   上部が開いてコップ状になった苞膜には長さ1ミリほどの毛がある。
撮影:(2010.2.21
 宮崎市)
画像10 中軸下側(葉の下面側)は密生した淡褐色の毛で覆われる。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市)
画像11 中軸上側(葉の上面側)に毛は少なく特に下方では淡緑色の葉柄が見える。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市)
画像12 葉柄基部に疎らについた毛の様子。基本的に鱗片はない。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市)
画像13 根茎は横に長く横に這って黒褐色の毛に覆われる。葉柄基部も同色。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市) 
画像14 胞子葉は上に伸びる傾向が強く、高さ1mほど立ち上がった葉。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市) 
画像15 地上に伸び出して未だ展開前の葉。全体が立った白毛に覆われる。
撮影:(2011.3.6
 宮崎市) 
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