FILE NO 614 宮崎と周辺の植物
ダンチク Arundo donax L.
暖竹 イネ科
撮影日 2002.11.4
撮影場所 日南市

 ダンチクは文字どおり暖地の海岸等に生えるタケのような多年草で、ヨシに似ているが、分類上はダンチク属とアシ属に分かれている。
 関東南部〜琉球、中国〜インド〜地中海にまで広く分布するらしいが、ヨシと違って北海道などの寒い地域は苦手なようで、折れ易い幹と同様柔軟性はヨシほどはない。
 宮崎でも海岸近く、或いは少し内陸に入った山野で見上げるような群生した株が普通に見られる
別名ヨシタケともいわれる。
画像1 この時期、美しい日南海岸も葉陰に隠れて見えないほど道路わきに生い茂る。  青島ではちまきをダンチクの葉で包んだともいう。
画像2 日南海岸山手側の斜面も樹木のないところは一面ダンチクに覆われている。
撮影(2008.11.23 日南市)
画像3  国道わきの休憩スペース、傾斜地から大きく傾いて大ぶりな花をつけた株。
撮影:(2008.11.23 日南市)
画像4 高さ3m近くに立ち上がった株、稈頂に花序は伸びる。 撮影:(2008.11.23 日南市) 画像5 内陸部の谷脇、周囲の樹に負けないほどに伸びた株。 撮影:(2006.12.2 宮崎市)
画像6 多くの小穂が密生する花序は優に50cmを超える円錐花序となって遠くからでもよく目立つ。
撮影:(2008.11.23 日南市)
画像7 小穂には3つほどの小花があり、苞頴は小花より長い。約8ミリ長の護頴には長い白毛がある。
撮影:(2008.11.23 日南市)
画像8 花序軸を上から見た時の小穂の出方。
各節はほぼ段状。 撮影:(2008.11.23 日南市)
画像9 花序軸から段状に互生する小穂の基部。  撮影:(2008.11.23 日南市)
画像10 花序軸も小花柄を手で触るとざらつく。撮影:(2008.11.23  日南市) 画像11 葉の上面。葉は長さ50cmにもなる。毛はないがざらつく。 撮影:(2008.11.23 日南市)
画像12 稈は、太くて3cm以上にもなり下部からタケの皮のように枯れる。
撮影:(2008.11.23 日南市)
画像13 葉身の基部は葉耳状になって稈を抱き、縁の白毛がはっきり見える。
撮影:(2002.11.4 日南市)
画像14 葉舌は低くて1〜2ミリほど、小さな微毛が縁に出る。 撮影:(2008.11.23 日南市) 画像15 稈は中空でタケに似ているが折れやすく利用されない。 撮影:(2008.11.23 日南市)
画像15 稈は節から太い枝を出して葉を広げるが花は咲かない。 撮影:(2002.11.4 日南市) 画像15 頴果は細い長楕円形で、紫色。
撮影:(2002.11.4 日南市)
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