FILE NO 575 宮崎と周辺の植物
ハマサルトリイバラ Smilax sebeana Miq.
浜猿捕茨 ユリ科
撮影日 2007.4.22
撮影場所 串間市

 ハマサルトリイバラは九州長崎県の一部、熊本県の天草、宮崎県の南部海岸林以南に自生するサルトリイバラの海岸型で、冬にも大きな丸い葉を落とさないこと、猿捕茨の由来となった鋭い刺が無いことなどが特徴で、図鑑で別名トゲナシカカラとある。
 サンキライの仲間では、日本での自生範囲がよく似ているサツマサンキライが宮崎市の青島にも自生しているのに対し、ハマサルトリイバラはもっと南の日南市以南でしか見られないとされている。
画像1 海岸林の最前線、波が来る砂地との段差に接して生えたマサキに絡んだ雌株、若い葉の裏はまだ白っぽくない。 常緑性の半低木で雌雄異株
画像2 南国とはいえ寒い冬を越した一部の葉はかなり傷んでおり、
 新葉が開いて花の咲く時期になれば枯れた葉が目立つ。
撮影:(2007.4.22 串間市 )
画像3 砂浜との境でハマユウに寄りかかって雄花を咲かせた株。 撮影:(.2007.4.22 串間市) 画像4 オバナは直径3cmほどの散形花序になってつく。 撮影:(.2007.4.22 串間市)
画像5 オバナは花被片6で直径約1cm、小花柄約1cm、オシベ6。撮影:(.2007.4.22 串間市) 画像6 雌花の小花柄はオバナよりやや長い。
撮影:(.2007.4.22 串間市)
画像7 メバナ花被片の外片はやや大きく淡紅色を帯びる。  撮影:(.2007.4.22 串間市) 画像8 メバナ、柱頭は先が3裂して基部に子房が見える。 撮影:(.2007.4.22 串間市)
画像9 散形果序になって下がる果実はしょう果でブドウ色に熟す。 撮影:(2007.1.13 串間市) 画像10  しょう果は大きさ8ミリほどの球形で表面に白粉がつく。  撮影:(2007.1.13 串間市)
画像11 葉は卵形で硬く長さ10cmほど、先は急鋭し曲がる。 撮影:(2007.4.22 串間市) 画像12 5脈ある葉の下面は淡緑色でやや粉白色を帯びる。 撮影:(2007.4.22 串間市)
画像13 茎に刺は見られないが、はっきりと判る稜がある。  撮影:(.2007.4.22 串間市) 画像14 まだ柔らかく新しい枝にも、もうに稜が目立つ。  撮影:(.2007.4.22 串間市)
画像15  照葉樹の海岸林の中で特に長い巻きひげを伸ばす蔓。 撮影:(2005.11.20 串間市) 画像 16 干乾びた果実がまだ残るこの時期の葉。茎に刺は無い。 撮影:(.2005.2.16 串間市)
トップへ 科名リストへ