FILE NO 137 宮崎と周辺の植物
オオバアメリカアサガオ Ipomoea learii Paxt.
大葉アメリカ朝顔 ヒルガオ科
撮影日 2005.12.3
撮影場所 都農町

 最近、県内に広く繁殖している帰化植物で、もちろん図鑑等にもまとまった形で記載されてないし、ノアサガオの突然変異ともいわれるが、分類上の位置も名前も確認できない。園芸業者がつけたイリオモテアサガオで一般的には通用しているようだ。
 オオバアメリカアサガオは、荒木徳蔵氏の「宮崎県の帰化植物新目録(2)」の中で鹿児島県の初島初彦博士による新称とされているので、とりあえず学名も含めてそのまま名称として取り扱った。
画像1 国道脇の民家の塀と傍の樹木、この時期でも勢い良く伸びて花を咲かせているが、民家の庭、道脇のフェンスなどでも普通に見かけるありふれた風景になっている。 宮崎県の帰化植物新目録(2)は、宮崎県総合博物館研究紀要第22輯、2001年3月
画像2 見るからに逞しそうな蔓の様子と、大きな丸い葉、
           差し渡し10cmはある明るい花は、遠くからでもすぐに目に付く。
          初めは花を観賞するために大事にされるが、しばらくするとその
           猛烈な繁茂振りに嫌気して、根こそぎ除去される例も少なくない。
撮影:(2001.9.11宮崎市) 
画像3 (花柱の先が丸い)オシベと先端に大きな葯がついた5個のオシベ。
撮影:(2005.11.27 都農町)
画像4 蔓と葉柄にも短毛があり堅くて丈夫、大きな葉をしっかりと支えている。
撮影:(2003.11.9 宮崎市)
画像5 左はロート状の花冠を取り除いたオシベとメシベ、中央は開きかけた長さ4cmほどの蕾。
撮影:(2005.11.26 宮崎市)
画像6 花序は花ごとに1個つく苞とともに横から伸びた蕾が並ぶ。ガク片は先の尖った広披針形で5個。撮影:(2005.11.26 宮崎市)
画像7 ガク片5個の内、内側の2個を外側の3個が囲む。撮影:(2005.12.017 宮崎市) 画像8 個々の花は、花序の先で複数の枝状について、萎んだ後基部近くから落ちる。
撮影:(2005.12.17 宮崎市)
画像9 花は済むと子房とともに落ちて実を結ばない。残った線状披針形の長い苞が目立つ。
撮影:(2003.11.9 宮崎市)
画像10 長さ20cmほどの葉上面は、皺状で凹凸が目立つ。撮影:(2005.12.3 都農町)
画像11 葉の形は変化が多く、切れ込みもあるが、深くはない。撮影:(2005.11.26 宮崎市) 画像12  長さ10ほどある葉柄とともに葉下面、脈上にも短毛。撮影:(2005.11.26 宮崎市)
画像13 花柄は14cmほどにもなるが、相当に重たい花序を上向きにしっかりと保持している。
撮影:(2005.11.26 宮崎市)
画像14 葉上面の短毛の様子。
撮影:(2003.11.9 宮崎市)
画像15 電柱全体を覆いつくして派手な花で装飾した蔓。撮影:(2005.12.3 都農町) 画像16 マンション横の駐車場隅に根を張った蔓。撮影:(2005.11.26 宮崎市)
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