FILE NO 141 宮崎と周辺の植物
カスマグサ Vicia tetrasperma (L.) Schreb.
かす間草 マメ科
撮影日 2004.4.24
撮影場所 宮崎市

 他の植物に寄りかかって生活するよじ登り植物には違いないが、カスマグサが名前まで他物に依存させられていることには驚きを通り越して同情したくなる。
 名前の由来はカラスノエンドウのカ、スズメノエンドウのスを取ってその中間ぐらいの形態だから「カスマグサ」というらしいが、人間の都合とはいえもう少し工夫しても良さそうな気がしないでもない。
 東京中央線の何処かの駅名に、似たような話があった気がするがそれは別にして 勿論学名では上に掲げているようにtetraspermaと「4つの種子」という意味のきちんとした特徴を認めた種小名がついている。    
全形の写真は難しいので省略したが、同じようなカラスノエンドウ、スズメノエンドウに混じって草地に生育している。
花は、葉腋から伸びる枝に2個ほどつくが、長さ5mmほどで小さい。 巻きヒゲは葉軸の先が分枝することなく伸びて、先端が時には2つに分かれて巻き付く。
葉は先が僅かに突き出て尖る。托葉は小さい。 巻きヒゲで巻き付いた様子。
豆果は無毛で長さ1cm強の楕円形となり、
中に4つほどの種子ができる。
熟した果実(豆果)は、縦に裂けて直径2mmほどの丸い種子をこぼす。(撮影:2004.5.17)
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