FILE NO 51 宮崎と周辺の植物
クロヅル Tripterygium regelii Sprague et takeda
黒蔓 ニシキギ科
撮影日(花) 2001.7.1
撮影日(果実) 2003.10.5
撮影場所 諸塚村

 宮崎県では、このクロヅルが北部山岳地帯に、コバノクロヅルが西部霧島山の方に生えている。
 クロヅルは見るからにツル状だが、コバノクロヅルは株立ち状になり違いはわかりやすい。
クロヅルのクロの名前の由来は不明だが(大言海では畔とあるそうだが)、他にベニヅル、アカネカズラ、ギョウジャカズラの名があるので古くから利用はされていたと思われる。漢方薬の事典には、最近ガンに効く成分が抽出されたと書いていた。
花と葉、つるの様子。 互生した楕円形の葉。
花柄の関節が見えるが、かなり下にある。 杯状の花盤に5本のオシベがついている。
淡緑色の3翼からなる翼果。 果柄の下部に関節が見える。
10月、果実をつけた枝。
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