FILE NO 473 宮崎と周辺の植物
マンネンスギ Lycopodium obscurum L.
万年杉 ヒカゲノカズラ科
撮影日 2013.3.12
撮影場所 えびの市

  北海道~屋久島までのほぼ日本全土の山地林下、中国と北米に分布するという常緑性のシダで、宮崎では西部や北部の山岳地帯で見られるが自生箇所は多くない。形によりウチワマンネンスギとタチマンネンスギに区別されると言うが、言えばこれはタチマンネンスギにあたる。
 一見すると如何にも盆栽に向いているように見えるが、よく考えるとこれ以上の変化は期待できそうにないので、やはり現地で眺めるのが一番だろう。
 利尿に効く生薬の玉柏はこれ。
画像1 高地落葉樹林の3月、地表で終日の陽光を浴びている小群落
画像2 横から見た全景で高さ13cmほど、胞子嚢穂が立ち上がっている。
撮影:(2006.9.21  諸塚村) 
画像3 役目を終えて枯れた胞子嚢穂をつけた株が乱立した小群生地。
撮影:(2011.4.25 えびの市) 
画像4 右は少し膨らんできた長さ3.5cmほどの胞子嚢穂。胞子葉は未だ硬く閉じている。
撮影:(2006.9.21  諸塚村 )
画像5 、開いた胞子葉の間にあった胞子嚢も全て消失し、枯れて色が変わっている胞子嚢穂。
撮影:(2013.3.12  えびの市)
     
 画像6 時期が過ぎて完全に裂開した胞子葉の基部に僅かに残っている胞子群が見える。
撮影:(2013.3.12  えびの市)
  画像7 胞子嚢は完全に消失して、露出して見える胞子の集団は大きさ1.5ミリほど。
撮影:(2013.3.12  えびの市) 
 
 画像8 茎葉はスギの葉によく似ている。枝基部から先端まで長さ8cmほど。
撮影:(2013.3.12  えびの市)
画像9 葉は先の尖った線形で無柄、長さ4ミリ弱で触っても痛くない。 
撮影:(2013.3.12  えびの市)
画像10 胞子嚢穂の下にある小梗の上端部につく葉は閉じたまま開かない。
撮影:(2013.3.12 えびの市) 
     
画像11 地中を這って伸びる主軸が、途中で出した側枝は直立して成長し、枝葉を広げるのが特徴。 
撮影:(2013.3.12  えびの市)
画像12 山地の岩場に根を下ろして葉を広げた株。土壌の場合でも株の高さは変わらない。
撮影:(2004.3.20 諸塚村)
トップへ 科名リストへ