FILE NO 299 宮崎と周辺の植物
マンサク Hamameris japonica Sieb. et Zucc.
満作 マンサク科
撮影日 2003.3.23
撮影場所 県西部

 マンサクは県内では、北部と西部の高山に生えるが、開花時期が早いので新緑に誘われた山登りでは花は見られないし、花が済めばそれほど目立つ樹でもないので、見過ごされてしまうことが多い。 
南九州の霧島山系3月、まだ寒い山頂付近でマンサクの花が咲く。
葉が出る前に枝の葉腋からごく短い花序軸を出す。 標高1300m、名前のとおりマンサクの他に花は無い。
青空をバックに暗紫色の萼片に引き立てられた、鮮黄色のリボン状花弁が集まって目にまぶしい。 花弁は4個で黄色い2cmほどの線形となる。萼も4個で暗紫色の卵形となる。
短い花序の軸の先に2〜4個の花をつける。 花の基部にある包葉は広卵円形で萼片より短い。
樹皮は灰色で皮目が目立つ。
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