FILE NO 133 宮崎と周辺の植物
マルバアオダモ Fraxinus sieboldiana Blume
丸葉青だも モクセイ科
撮影日 2001.4.28
撮影場所 諸塚村

 宮崎では、マルバアオダモは低地から山地の標高約1000mぐらいの高さまで分布している。
 大体が谷川のせせらぎが聞こえる範囲の谷沿いに生えており、モミジと同様に細く伸びた枝が、風と清流の音に誘われて揺れる様子は、優雅で優しい。 
 雌雄異株で大きなものはかなりの高さになるが、生えている場所が岩場であり太い幹にはならない。
谷の瀬音に揺れながら優しい枝振りで川岸の岩場に咲く。
遠くから見ると花はぼんやりと白く霞んで見える。 マルバとは、他のトネリコ類と違って葉に鋸歯がないから。
花は円錐花序となって新しい枝の先に頂生する。 雄花は線形の花弁4個、2本のオシベからなる。
白いひも状の花弁4枚と2本のオシベ。(雄花) 葉は3〜5枚の小葉(時に5〜7枚)、卵状長楕円形で鋸歯はなく、縁はやや波状になる。
撮影(2001.9.23椎葉村)
果実は翼果で倒披針形、長さ2.5cmほどになる。 初めは花序、葉軸等に微細な毛と短腺毛がある。
葉裏から見た小葉柄、葉軸の毛。 樹幹
芽鱗は鱗片が圧着し、無毛。
撮影(2001.2.11 西都市)
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