FILE NO 336 宮崎と周辺の植物
sen
マルバグミ(オオバグミ) Elaeagnus macrophylla Thunb.
丸葉茱萸(大葉茱萸) グミ科
撮影日 2011.1.19
撮影場所 宮崎市青島

 
茨城~新潟県以西の国内琉球まで~朝鮮半島南部の海岸に自生する常緑の低木で、宮崎でも海近くの林内や林縁草地で見られ、斜めに伸びた太枝から出た強い枝は湾曲して垂れ下がり、大きな枝葉で樹幹部を覆い隠す。
 属名「macrophylla」が大きい葉を意味するとおりで他のグミ類に比べて目立って大きな葉が特徴のグミで、熟した果実は食べられるがそれほど上手いとは思えない。
 果実は3月に赤く熟すが、白っぽい赤さで、種子の稜が果皮に筋状に膨らんで見える。
画像1 果実はまだ未熟ながら先端のガク筒は落ちて無い。 花等は良く似たツルグミを参照
画像2 花は葉腋から3~4個が束生するが、大きな葉の陰で分かりにくい。
撮影:(2001.11.11
 宮崎市)
画像3 青島を取り囲んだ保護柵から外にあふれ出たマルバグミの枝葉。
    右のトベラと左のダンチクの間で高さ3mほど、右上は伸びた蔓。
撮影:(2011.2.6
 宮崎市)
画像4 葉腋から出た8ミリほどの長さの花柄の先の花は、先が4裂し白黄色に見える。
撮影:(2001.11.11
 宮崎市)
画像5 花は全体で長さ7~8ミリほど、ガク筒の先は1cmほど開いてオシベ4個が見える。
撮影:(2001.11.11
 宮崎市)
画像6 枝葉の雰囲気。枝先の葉は表側に大きく反って葉下面の白さが目立つ。
撮影:(2011.2.6
 宮崎市)
画像7 新葉は初めの淡褐色から銀白色~緑白色へと鱗状毛の減少に伴って色が変わる。 撮影:(2008.3.20  宮崎市) 画像8 成葉時期の枝先。下方の葉は本来の深緑色、上方の葉は下面の銀白色が見える。 撮影:(2010.12.15  宮崎市)
画像9 未だ鱗状毛が多く残っている葉上面は粉を吹いたように見える。
撮影:(2011.12.14
 宮崎市
画像10 個々の鱗状毛の形がわかるほど密生度が低くなってきた葉の上面。
撮影:(2010.12.14
 宮崎市)
画像11 葉は長さ13cm、幅8cmほどにもなる広卵形で厚いがしなやかさがある。
撮影:(2010.12.14
 宮崎市)
画像12 葉の下面。銀白色に見える鱗状毛は最後まで密生して取れることはない。
撮影:(2010.12.14
 宮崎市) 
画像13 小枝、葉柄には淡褐色の鱗状毛が密生するが、徐々に色は薄くなる。
撮影:(2010.12.14
 宮崎市) 
画像14 太い枝はいかにも堅そうに見える灰白色で、表面は円滑。
撮影:(2010.12.14
 宮崎市) 
画像15 幹は古くなると縦のひび割れが生じて小片になり剥離する。
撮影:(2011.1.23
 宮崎市) 
画像16 蔓状の枝は降下しながら多くの小枝を出して肥大し、樹形全体は丸くなる。
撮影:(2011.2.6
 宮崎市) 
画像17 まだガク筒がついた未熟な果実の表面は白い鱗状毛が密生して、葉の下面より目立つ。 撮影:(2011.1.19  宮崎市)  画像18 殆ど熟した果実で長さ1.6ミリほど、白い鱗状毛に覆われて真っ赤にはならない。
撮影:(2011.1.19
 宮崎市) 
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