FILE NO 696 宮崎と周辺の植物
マツザカシダ Pteris nipponica Shieh
松坂シダ イノモトソウ科
撮影日 2014.12.27
撮影場所 宮崎市

 
千葉県以西~琉球まで、台湾、朝鮮南部に生えるという多年性のシダで、宮崎でも各地の林中で見られるが、何処にでも自生しているというほど多くはない。
 マツザカは伊勢の松坂のことで、ここで見つかって、その鑑賞性の高さ故に広く知られたシダで、形といい、大きさといい、葉の白斑の入り具合といい、野生状態そのままで観葉植物になっており、、ビールを飲ませるなどの人出を加えた松坂牛とは大きく違っている。
 学名にある「nipponica」も、まさに相応しい命名だと思われる。
画像1 この栄養葉は葉柄部30cm、2対の側羽片の羽片部20cm。
画像2 谷川に沿った遊歩道の脇、約90度に切り立った崖地の足部に
      住みついた数株、直射日光は当たらないが比較的明るい場所。
 撮影:(2014.10.17  宮崎市)
 画像3 胞子葉。屋根状にせり出した大岩で雨よけ地になった小石
   混じりの乾燥地で一定時間は直射日光が当たる場所。
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
 
画像4 栄養葉上面の中央脈両側にある鮮やかな白い斑、頂羽片は長さ約25cmほど。
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
画像5 側羽片の白斑部の近接画像。緑色部との境目ははっきりしない。
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
画像6 1個の頂羽片と6個の側羽片からなる栄養葉。基部側の羽片
       4個の内の2個は一対の羽片の基部少し上から分枝したもの。 
撮影:(2014.12.27 宮崎市)
  
 
画像7 羽片の下面。長さ10mほどで、単純な浅緑色、規則正しい小鋸歯がある。
撮影:(2014.12.27 宮崎市)
 
  画像8 羽片上面の拡大画像。鋸歯、小羽軸の基部から出た脈が二岐した様子が分かる。
撮影:(2014.12.27 宮崎市)
 
画像9 頂羽片先端部の白斑の具合、羽片先まで明確に脈先端まで届いた鋸歯が見える。 
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
画像10 羽片下面の拡大画像。柄から左右に出た羽片の柄から分岐した羽片。
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
画像11 胞子葉。栄養葉に比して幅が狭くて長い。葉柄は基部から長さ60cm
        ほどもあり、羽片部の基部から頂羽片先端まで長さ約40cm近くある。
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
 
 
画像11 胞子葉の頂羽片は長さ20cmほど、羽片の左右両端を下側に巻き込んで胞子嚢群を包む。撮影:(2014.12.27  宮崎市) 画像12 画像11の羽片の一部拡大画像。羽片の両端を巻き込んで覆われた胞子嚢群。
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
画像13 羽軸は一面が凹んで鱗片は僅かあるが殆ど目立たない。羽片基部は細く流れてつく。   撮影:(2014.12.27  宮崎市) 画像14 葉柄の基部、赤褐色の鱗片が一部見えるがあまり多いとは言えない。
撮影:(2014.12.27  宮崎市)
画像12 根茎の様子。短く這って小さい。細い根が四方に伸びて、
       根茎の端から新葉が伸びている。撮影:(2014.12.27 宮崎市)
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