FILE NO 209 宮崎と周辺の植物
マユミ Euonymus sieboldianus BL.
真弓 ニシキギ科
撮影日 2012.5.3
撮影場所 宮崎市

 北海道〜九州までと樺太、朝鮮南部の山地に生える落葉性小高木で、宮崎でも広く山地林内に自生している。
 万葉の昔から知られた樹で晩秋の果実は美しいが、歌に詠まれたのは弓の材料としての真弓で、心の動きなどを表す「引く」と一緒に使われることが殆どで果実等を愛でた歌は僅からしい。
 ニシキギ科の樹は殆どの種類が秋の紅葉や赤い果実の美しいものが多い中で、このマユミのの語音が特に万葉人の心を引いたように思える。
画像1  大きく張り出した横枝についた花は小さくて殆ど目立たない。
 画像2 晩秋になって漸く熟した果実はかなり遅くまで残って楽しめる。
 撮影:(2011.11.29 宮崎市) 
画像3 主幹が判らないほど大小の横枝を広げて花をつけた樹。
 撮影:(2012.5.3 宮崎市) 
 
 画像4 花序は新枝につく葉の一番下の葉より下の芽麟痕脇から
      出た長さ3.5cmほどの総花柄と先で2岐した小花柄につく。
 撮影:(201111.29 宮崎市) 
画像5 花は平開して差し渡し9ミリほどに開く。オシベ4個の間から花柱が飛び出す。
撮影:(2012.5.3 宮崎市) 
画像6 花柄は長さ6ミリほどで、大きさ3ミリ弱の半円形のガク裂片4は最後まで残る。
撮影:(2012.5.3 宮崎市) 
画像7 枝は平滑緑色で、分枝した小枝は対生する葉を1〜4対出す。
       長く伸びた枝は葉先の大きな対生葉とともにしなやかに揺れる。
撮影:(2012.5.3 宮崎市) 
画像8 草質でしなやかな感じの葉は15〜16cmほどにもなる長楕円形で広さはその半分ほど、濃緑色。 撮影:(011.10.3 宮崎市)  画像9 (下面)大きさがかなり変化する葉の下面はやや白緑色気味、先は急に鋭く尖って脈が浮き出る。 撮影:(2011.10.3 宮崎市) 
画像10 葉の基部から先端まで均一に整った小さな低い鋸歯が並ぶ。
撮影:(2011.10.3 宮崎市) 
画像11 葉柄は長くなると2cmほどにもなり、葉全体が薄く柔らかくて無毛。
撮影:(2011.10.3 宮崎市) 
 
画像12 果実は晩秋になって赤く熟し周囲の色から目立って美しい。
撮影:(2011.12.15) 宮崎市
     
画像13 果実は熟すと直径1cmほどの淡紅色になり、裂けて深紅色の種子4個を出す。
撮影:(2011.12.15) 宮崎市
  画像14 樹形は、大小の枝が不整形に伸びて輻輳し、主幹も曲がった部分が多い。
撮影:(2011.12.15) 宮崎市 
     
画像15 枝は緑色で丸くて平滑、小枝は上部に葉がつくので基部側は空いている。
撮影:(2012.5.3) 宮崎市 
  画像16 幹は古くなると縦に溝が入り、灰褐色のなって徐々に溝は大きくなる。
撮影:(2012.5.3) 宮崎市 
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