FILE NO 419 宮崎と周辺の植物
メマツヨイグサ Oenothera biennis L.
雌待宵草 アカバナ科
撮影日 2002.7.24
撮影場所 高原町

 日本にあるマツヨイグサ
(広く月見草と呼ばれている)の仲間は10種以上にのぼるが、これらの殆どが江戸末期以降に南北アメリカから帰化して住み着いたものらしい。
 宮崎でも低地からかなりの高地まで、道端などでありふれた植物となっているが、その繁殖力の強さは相当なもので、辺りに存在を誇示している。
 雑種を作りやすいので中間型も多く、マツヨイグサ属の分類はまだ学者の間でも異論が多いらしい。
画像1 下方で枝分かれし高さは1.5mほどもある2年草で、その逞しさと開拓精神の強さは、いかにもアメリカから来た帰化植物と頷ける。
画像2 萎んだ花が見えるが、萎んでも赤くならない。アレチマツヨイグサと違って、花弁の間に隙間がないとして整理した。 画像3 花は直径2〜5cm、花弁の先は凹む。
反り返った萼片は淡緑色で先端には短い突起がある。
画像4 咲き始めの花、花柱の先はまだ固い。葯は長さ5〜6mmのT字状で花糸に繋がる。 画像5 花柱の先は4裂して、粘性でずるずる繋がった花粉がついている。
画像6  茎の毛は柔らかく基部は赤くならず、オオマツヨイグサのように膨らまない。茎と葉の中央脈は赤みが強い。 画像7 茎葉は披針形〜狭楕円形で大きなものは長さ15cm以上、幅3cmになる。縁に歯牙や鋸歯が疎に出る。下面は脈がよく見える。 
画像8 花柱の周囲のオシベの花糸は8個。 画像9 刮ハは長さ2〜4cmの円柱状、基部も太くて果柄は殆どない。(撮影:2004.8.14高原町)
 
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