FILE NO 36 宮崎と周辺の植物
ナギラン Cymbidium lancifolium Hook.
竹柏蘭 ラン科
撮影日 2004.7.12
撮影場所 県中部

 ナギランも全国版、宮崎版のレッドデータブックで絶滅危惧U類に指定されており、減少の原因は森林の開発による生育環境の破壊と、人為による採取となっている。   残念なことながら宮崎でもこのランに出会う機会は、元々が少なかったのに加えて更に少なくなってしまった。
 葉がマキ科のナギに似ていることからつけられた名前だそうだが、参考に画像1に対比できるよう、画像2にナギの葉を掲示した。     







画像1 照葉樹林の落葉の中に生え、茎の大きさに比べて葉の大きさが目につくが、派手な花ではない。 画像2 ナギの葉と果実
(撮影2001.5.31、宮崎市  )
画像3 花茎の高さ20cmほど、葉の長さも葉鞘から約20cmあってその幅も広い。 画像4 地上茎につく葉は普通は2個で、革質、光沢がある。
画像5 唇弁は花弁を屋根代わりにして、その下で浅く3裂し中裂片の先は3角状に細く尖るがやや鈍頭、内面には中央に2本の隆起線が縦に走り、横長の紫褐色の斑点がある。 画像6 萼片3個は広がって外に開く。花弁は披針形で先は鋭く尖って浅く2裂して前に突きだし、縦に紫褐色の線が入る。
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