FILE NO 664 宮崎と周辺の植物
sen
ナナミノキ Ilex chinensis Sims
七実の木 モチノキ
撮影日 2011.6.2
撮影場所 宮崎市

 
福井県、静岡県のライン以西本土、四国、九州~中国に分布するといわれ、別名ナナメノキ、またカシノハモチ等と呼ばれる雌雄異株の常緑高木で、県内でも山野に普通。
 ナナミノキの語源諸説の中で、前川文夫博士:よく似て混淆されるクロガネモチと区別するために果実の長短に違いを見出して、クロガネモチの果実に比べて実が長いので長実ノ木の名ができ、ナガミノキ~ナナミノキとなった。(植物の名前の話 八坂書房 1981年):説に説得力。
画像1 鮮やかな緑葉の間に小さな目立たない淡紫色の花がつく。 全体は無毛
画像2 果実は鮮やかに赤熟するが、葉腋の短い柄の先について
    葉陰に見え隠れするのでクロガネモチほど目立たない。
撮影:(2011.12.25
 都市市)
画像3 高さ5~6mの若い樹だが全体樹形を良く表している。
    樹幹は直立して上部で分枝し、全体が卵形状に整う。
撮影:(2011.6.9
 宮崎市)
画像4 雌花は花弁が平開した時で差し渡し8ミリほど、葉腋から出た花序軸に3個ほどつく。 撮影:(2011.6.9  宮崎市)) 画像5 雌花は、花弁4、淡緑色の柱頭の周りに不稔性のオシベ4~5個がある。
撮影:(2011.6.9
 宮崎市)
     
画像6 雄花は、枝先でやや丸っぽい花序となって多くの花が球状につく。
撮影:(2012.5.29
 綾町) 
  画像7 差し渡し4ミリほどの雄花には花弁4~5、完全オシベ4が見える。
撮影:(2012.5.29
 綾町) 
画像8 斜めに伸び出した枝の基部~先端にまで葉は互生してよく茂る。
撮影:(2011.6.9
 宮崎市)
画像9 大きな葉は葉柄1.5cm、葉身13cmほどになり、葉縁に低く緩い鋸歯がある。葉の透視性は悪い。撮影:(2006.12.16  国富町) 画像10 葉は厚みがあるが椿のような硬さはない。葉柄に繋がる主脈も殆ど隆起しない。 
撮影:(2006.12.16
 国富町)
画像11 葉の下面の主脈は隆起するが側脈は小さな溝状に凹んでいる。細脈は見えない。 
撮影:(2006.12.16
 宮崎市)
画像12 葉を下面から透視すると、全体濃緑色の中で見えにくい主脈、側脈が見える。 
撮影:(2011.6.9
 宮崎市)
画像13 小枝にある縦の小皮目は後で小さな稜になる。撮影:(2010.4.6  宮崎市)  画像14 樹幹は灰色で平滑、樹皮は剥げることはない。撮影:(2011.5.10  宮崎市) 
画像15 果実は真っ赤に熟して濃い緑色の葉の間に映えて美しい。
撮影:(2006.12.16
 国富町)
画像16 果実は長さ1cmほどの楕円形で果柄も赤くなる。撮影:(2011.5.16  国富町)  画像17 (参考)クロガネモチの果実。直径6ミリほどの球形。 撮影:(2011.5.16  宮崎市) 
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