FILE NO 465 宮崎と周辺の植物
ネジキ Lionia ovalifolia (Wall.) Drade var. elliptica (Sieb.et Zucc.) Hand.-Mazz.
捩木 ツツジ科
撮影日 2014.9.15
撮影場所 小林市

 
山形~岩手県ライン以西の本州、四国、九州鹿児島県種子島までと、台湾、中国大陸に分布するという落葉性の小高木で、宮崎でも日当たりの良い林縁等で目にすることが多い。各地に様々な呼び名があることは、それだけ幅広く利用されてきたからで、和漢三才図絵にも加豆於之美(かつおしみ)正字不詳として記載があり、枝が正紅色になり美しいと書かれている。和名は幹が捩れるからだが、お六櫛にもなった緻密で堅い材や生け花の花材にもなる赤い芽など、他の樹とはちょっと違う特色を持つ樹ではある。 
画像1 淡緑色の小さな果実と平行して前年の果実残骸が未だある
画像2 高さ3.5mほどの樹、頭上の枝から整然と並んで下がった白色の花
 撮影:(2010.7.1  小林市)
 画像3 樹形の特徴を示している正面及び左方の樹。画像2は左方の樹。
撮影:(2014.9.15  小林市)
 
画像4 前年枝の葉腋から伸びた長さ5cmほどの総状花序に小さな
      つぼ型の花が整然と並んでぶら下がるので遠くからも見える。
撮影:(2010.7.1 小林市)
画像5 花は長さ1cmほどの壺形で先は浅く5裂して少し反り返る。 ガクは5深裂している(画像6)。
撮影:(2008.6.21  小林市)
画像6 花冠の一部を千切って見た内部には、茶褐色のオシベ10個、緑色の子房がある。
撮影:(2008.6.21  小林市)
画像7 枝は良く分枝して大小長短の枝が多く伸び、葉は互生して枝先で茂る。
 撮影:(2008.6.21 小林市)
画像8 (葉の上面)。葉は長卵形で長さ15~10cm、葉柄1.5cmほど。やや乾いた感じで主・側脈は溝状にへこむ。撮影:(2014.8.4  小林市) 画像9 葉の縁には微細な出入りがある。大小とも脈は網目を作る。脈にはごく短い小さな細毛がある。
撮影:(2014.8.4  小林市)
画像10 (葉の下面)脈が細く隆起して側脈は10個内外、先端は鋭く尖る。葉縁は波打って平板にならない。撮影:(2014.9.15  小林市) 画像11 葉の下面基部の拡大画像。脈腋付近や脈上に微細な白軟毛がある。
撮影:(2014.9.15  小林市)
画像12 枝は縦に杉の皮状の裂け目ができる。大きくなると幹はねじれてくる。撮影:(2014.9.15 小林市) 画像13 成木の基部では縦の裂け目が浮いてきて皮が薄く剝がれてくる。撮影:(2014.9.15  小林市)
画像14 花が終わった後にできた若い果実。上向きに揃って並ぶ。
撮影:(2014.7.21  綾町)
 
 
画像15 大きさ3ミリほどの果実はほぼ球形で、先端がりんご状に窪んでいる。果実半ばまでの長さのガクは最後まで残る。撮影:(2014.9.15  小林市)    画像16 今年の果実に混じって見られる昨年の果実残がい。種子は避けた筋の隙間からこぼれている。撮影:(2014.9.15  小林市) 
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