FILE NO 391 宮崎と周辺の植物
ネコノチチ Rhamnella franguloides (Maxim.) Weberb.
猫の乳 クロウメモドキ科
撮影日 2004.8.14
撮影場所 小林市

  県内では普通に見られる落葉樹で、岐阜県以西に分布しているが、 2つの点で特徴のある木といえる。
  1つは名前が猫の乳、果実が猫の乳首に似ているからというが、猫の胸をまだ見たことがないので、犬の乳とどう違うのか、どんなところが似ているのかも全く見当が付かない。
 もう一つは、葉の付き方、葉が枝先に向かって片側に2枚、反対側に2枚ずつ付く。(コクサギ型葉序という) 
参考:画像10     
画像1 大きなものは高さ8mにもなるので、写真の撮影は難しい。
画像2 新しい枝は紫褐色を帯び短毛がある。 画像3 果実は初めは黄緑色をしているが、黄赤色となり、10月には黒色になる。
画像4 果実は核果で、長さ1cmほどの長楕円形、短い柄の先に1〜5の小果柄をつける。 画像5 果実のアップ。
画像6 花は葉腋に集散花序となってつくが、遠くからでは小さくて見えない。
(撮影:2004.6.12 田野町、画像7も同じ)
画像7 花は黄白色で直径3ミリほど、オシベ5個と中心のメシベ1個は、5個の花弁に包まれる。花柄、小花柄ともに長さ3ミリほど。 
画像8 葉は暗緑色で、長楕円形、細鋸歯が
あり、長さは10cm以上にもなって先は尾状に長く尖る。
画像9 葉裏の主脈に毛がある。葉の基部は円形〜鈍頭で7〜9対の側脈があり、緩やかに曲がってへりにそって上行し消滅する。
画像10 コクサギ型葉序。
正面の枝の葉腋に小さな白い花が見える葉は、右、右、左、左、右、右、左、左に出てる。
画像11 幹は直立し、縦縞に見える小さく隆起した溝がある。2年目の枝には隆起する小さい楕円形の皮目がある。(画像8参照)
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