FILE NO 590 宮崎と周辺の植物
ヌカボシクリハラン  Microsorium buergerianum (Miq.) Ching
糠星栗葉蘭 ウラボシ科
撮影日 2008.1.2
撮影場所 宮崎市

 近くに樹木があればその樹幹に這い登るのでよく目に付くが、普通のシダ同様地上や岩上にあるものも多い。
 糠星は夜空にある無数の小さな星のことだが、このシダの胞子嚢群は数こそ多いがそれほど小さくはない。
 千葉県以西琉球、インドシナまで分布しているそうだが、宮崎県でもかなり広範に見られる常緑性のシダで、名前のクリハラン属とは別に、胞子嚢群が不規則に点在する特徴の7種でまとまり、ヌカボシクリハラン属を構成する。
画像1 根茎が樹幹に張り付いて真上に這い上がり、つる状に見える。
画像2 樹幹の基部近くから蔓のように這い上がる葉を
  斜め下から見た葉の形、特徴が良く分る。
撮影:(2001.11.4 北郷町)
画像3 まだ細い樹幹に這い登った様子は、木枝から出た葉のように見える。葉先は細く長い。
撮影:(2006.12.2 宮崎市)
画像4 画像2とは反対に斜め上から見た葉。革質でやや堅く、葉柄を含め長さ35cmほど。
撮影:(2001.11.4 北郷町)
画像5 葉の上面は光沢があり鋸歯はない。脈は殆んど見えない。 撮影:(2007.1.20 宮崎市) 画像6 葉柄は葉身との境がはっきりしないが長さ5〜6cmほど。 撮影:(2008.1.5 宮崎市)
画像7 葉の下面は中肋だけが見え、基部は徐々に細くなる。  撮影:(2008.1.5 小林市) 画像8  胞子嚢群は殆んど先端近くまでついて良く目立つ。  撮影:(2008.1.5 小林市)
画像9 胞子嚢群は不規則に散在、直径2ミリほどで僅か楕円形。 撮影:(2008.1.5 小林市) 画像10 胞子嚢群を保護する包膜がなく、胞子の群が良く分る  撮影:(2008.1.5 小林市)
画像11 根茎と葉柄基部。根茎は赤褐色の鱗片で覆われるが、葉柄は基部に疎らな鱗片が出る程度。  撮影:(2008.1.5 小林市) 画像12 樹幹に張り付いた根茎をはがして見ると接着の仕方は相当に強いことが分る。
撮影:(2007.1.20 宮崎市)
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