FILE NO 401 宮崎と周辺の植物
オドリコソウ Lamium album L. var. barbatum (Sieb. et Zucc.)
踊子草 シソ科
撮影日 2004.4.17
撮影場所 木城町

 古くから踊花(おどりばな)の名前で呼ばれてきたらしいので、現在の我々が想像する踊り子とは少し違うかもしれないが、今でも笠を被って踊る様子に異を唱える人はあまりいないだろう。
 北海道から九州まで、幅広く見られる花で、宮崎でも人里近くの小さな藪などで見かける。
 漢方では腰痛その他に薬効が認められ、若菜は山菜としても使えるので、食べる、見る、薬にすると3拍子揃った便利な花である。       
画像1 ちょっとした半日陰の藪などに群生することが多い多年草。
花の色は西日本には淡紅色が多いと書いた本も有る。
白や黄色の花も見てみたいものだ。
画像2 確かに着物姿の女性が笠を被って踊っているように見える。 画像3 花筒を引っ張って取っってみたら、少し楕円形になった萼の先は5裂して、細く長い刺状になっている。
画像4 上唇は屋根となって、オシベの花粉が雨に濡れるのを防ぐ形になったシソ科らしい花。 画像5 被った笠を取ったら、上唇に隠れていた4本のオシベが見えるようになった。
やはり笠の下は、のぞくなどと考えずに想像しておく方が良さそうだ。
画像6 葉は卵状3角形〜広卵形で、縁には
大きな粗い鋸歯があり、先は尖る。
画像7 真四角の茎、画像3で見た5つの萼裂片の様子と、2cmほどの葉柄。
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