FILE NO 304 宮崎と周辺の植物
オオバチドメ Hydrocotyle javanica Thunb.
大葉血止 セリ科
撮影日 2001.10.14
撮影場所 宮崎市加江田

  文字通りけがをした時に茎葉の汁が血止めに効果があるといわれるチドメグサの仲間で葉が大きいから大葉血止だが、こちらの方も血止めに効果があるかどうかについての記載は見つけ出せない。
  ただ自分の子供の頃は、擦り傷や切り傷には大抵の場合「ヨモギ」の葉を揉んで傷口にあてていたほどで、本物のチドメグサも教えてもらった覚えがないことからしても、チドメグサとはかなり違っているオオバチドメの止血効果を期待する気になれない。
画像1 林内のやや湿った日陰に生え、地表を這って広がる茎の節から枝を出して花序をつけ、直径4〜5cmほどの葉をいくつかつける。
画像2 枝の葉腋から伸びる花柄に少数の花序がつく。花柄は葉柄より短く、花は常に葉より下につくのが特徴の一つ。
(撮影:2001.10.14 宮崎市加江田)
画像3 花は直径1.3ミリほどとごく小さく、緑白色の花弁が5個、オシベ5個、花柱個2からなって花序は球状になる。葉の両面に短い剛毛が散生する。
(撮影:2001.10.14 宮崎市加江田)
画像4 葉腋から伸びた短い花柄の先に球状についた花。
(撮影:2004.7.12 宮崎市加江田)
画像5 果実は直径1.5ミリほどの淡緑色の円盤状、20〜30個ほどが球状になってついている。
(撮影:2005.1.2 宮崎市加江田)
画像6  葉は他のチドメグサに比べて大きく、4〜5cmほどの円形で基部は深く切れ込んで7〜9に浅裂し、丸い鋸歯と特徴的な脈が目立つ。
(撮影:2004.7.12 宮崎市加江田)
画像7  茎上部の枝先の葉柄は短くて1cmほど。
葉の上面と下面は短い剛毛が散生する。
(撮影:2004.11.7 宮崎市加江田)
画像8 茎から出る葉柄は長くて10cmほどあり短毛が密生している。
(撮影:2004.7.12 宮崎市加江田)
画像9 茎にも散生する短毛がある。
(撮影:2004.11.7 宮崎市加江田)
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