FILE NO 567 宮崎と周辺の植物
オオカグマ Woodwardia. japonica (L.f.) Sm.
大かぐま シシガシラ科
撮影日 2007.1.7
撮影場所 木城町

 オオカグマのオオは大きいの意味で、カグマはシダの古名で意味は不明という。
  カグマが名前の一部につくシダはいくつかあるが、別名にでもカグマといわれるシダはないので、素人には何を特徴として○○カグマと名付けたのか判らない。
 宮崎県では珍しいシダではなく、高台にある寺社等に上がる階段脇の藪などでも見かけることがあるほどで、葉の形は特徴が単純で分りやすいので、一度憶えると他のシダと間違える心配はない。
画像1 林道脇の傾斜のきつい疎林、年中乾燥気味の枯れ葉で覆われた地面のあちこちに、遠目にも判る特徴ある葉の株が点在する。 リョウメンシダをカグマと呼ぶ地域も一部にはあるとは聞く。
画像2 葉は1回羽状複葉 。全長90cmほどで葉柄部が40cm、
      普通10対前後の羽片がつき、最長羽片は中ほどで20cmほど。
撮影:(2006.9.9 木城町)
画像3 柄のない羽片は、大まかな羽状に中裂し先は軽く尖る。 葉は硬い草質で、胞子嚢の位置がよく見える。 撮影:(2006.9.9 木城町) 画像4 葉の先は、急に細くなって頂羽片状になるが、切れ込みがあり胞子嚢もつく。
撮影:(2006.3.11 木城町)
画像5 柄のない羽片裂片の縁には細かい鋸歯があり、葉裏についた胞子嚢群の窪みが浮き出て見える。 撮影:(2006.3.11 木城 町) 画像6 中軸には褐色の鱗片が後まで残る。
裂片中肋は胞子嚢群の間でジグザグに曲がっているのが見える。 撮影:(2006.3.11 木城町) 
画像7 胞子嚢群は、裂片中肋(主脈)沿いに両側に縦3〜5個ほど並んでつき、全体で長さ2cmほどになる。 撮影:(2006.9.9 木城町) 画像8 胞子嚢群は羽片の裏全体に渡ってよくつき、羽片、頂羽片の先までもきれいにつく。
撮影:(2006.9.9 木城町)
画像9  個々の胞子嚢群は長さ3〜5ミリほどで包膜は硬くて丈夫。裂片の葉脈は網目を作る。
撮影:(2006.9.9 木城町)
画像10 開く前の新葉、明るい褐色の鱗片で覆われる。  撮影:(2006.9.9 木城町)
画像11 褐色の鱗片に包まれた伸び初めの新葉。
撮影:(2006.3.11 木城町)
画像12 葉柄下方の鱗片、長さ15cmほどになる褐色披針形で全縁。 撮影:(2007.1.7 木城町)
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