FILE NO 284 宮崎と周辺の植物
オサラン Eria reptans (Franch. et Savat.) Makino
筬蘭 ラン科
撮影日 2003.7.6
撮影場所 県南部

 常緑樹林内の樹や岩上に着生する多年草で、 オサランのオサは偽球茎が並んでいるのを機織りの筬(おさ)に見立てたと牧野図鑑にある。
 宮崎では多かったとはいえないまでも比較的あちこちで見られたようだが、森林伐採と人為採取のため減少し、絶滅危惧の2類に指定されている。
偽球茎の先に長さ5〜8cm、狭長楕円形をした幅1〜2cm程度の葉が2個がつき、葉腋から2〜6cmほどの花柄を伸ばす。
側萼片は基部が蕊柱と合着してあごをつくる。 側花弁と背萼片は同様に離生して長さ1cm程度の同じような形の広被針形となる。
唇弁は3裂し、中裂片は舌状となって反曲する。
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