FILE NO 502 宮崎と周辺の植物
リュウノウギク Chrysanthemum makinoi Matsum. et Nakai
竜脳菊 キク科
撮影日 2012.12.15
撮影場所 延岡市

 福島県〜新潟県ライン以西の本州と、四国、宮崎県北部に分布するという日本特産の多年草で、この辺りが自生南限地とされている。
 宮崎では日のあたる崖地岩場等に細々と見られる程度で、自生地も限られている。
 撮影した画像は開花時期をかなり過ぎて葉の緑色も失われているので実物とはちょっと感じが違うかも知れない。
 香りはノジギクと大差ない気がするが、それにしても竜脳菊とは凄い和名を思いついたと感心する。
画像1 道脇の崖地になった岩場で開花した高さ70cmほどの株
画像2 花は小さな葉を疎らにつけた細い枝先に一つだけついて白色。
撮影:(2012.12.15 延岡市) 
画像3 頭花は先が3裂した15個内外の舌状花が開いて差し渡し3.5cmほどの大きさになる。 
撮影:(2012.12.15 延岡市)
画像4 総苞は半球状、片は長さ7ミリほどで3列に並ぶが内外片は先端がほぼ揃う。
撮影:(2012.12.15 延岡市)
   
画像5 舌状花は展開した花冠部の長さが1.2cmほど、子房部は長さ2.5ミリ弱。
撮影:(2012.12.15 延岡市) 
  画像6 終期の管状花で、管状部の長さ4ミリほど、子房部は長さ1ミリほど。
撮影:(2012.12.15 延岡市) 
画像7 株は基部から枝を伸ばして枝を分け高さ70cmほどにもなる。
撮影:(2012.12.15 延岡市) 
画像8 葉は長さ3.5cmほどで3中裂して少数の尖った鋸歯があり、基部はくさび形になる。
撮影:(2012.12.15 延岡市)
画像9 くさび形の葉柄下部、短い白短毛が密生する。葉柄部分の長さはせいぜい2〜3ミリ。
撮影:(2012.12.15 延岡市)
画像10 葉の下面。緑色が消えているが、脈が少し隆起して見え3裂した葉先は尖る。
撮影:(2012.12.15 延岡市)
画像11 葉の下面を拡大すると葉身部が見えないほど小さな白い伏毛が密生して灰白色。
撮影:(2012.12.15 延岡市)
画像12 細枝には白い毛が張り付いたように密生している。
撮影:(2012.12.15 延岡市)
画像13 茎の下部は木質化して堅く毛が枯れ残って平滑にならない。
撮影:(2012.12.15 延岡市)
   
画像14 (参考) 葉の形状比較。左はノジギクの葉、右がリュウノウギクの葉。
撮影:(2012.12.15 延岡市) 
  画像15 (参考)ノジギクの葉身基部。切り型で白短毛で白っぽく見える。
撮影:(2012.12.15 延岡市) 
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