FILE NO 301 宮崎と周辺の植物
シバハギ Desmodium heterocarpon (L.) DC.
芝萩 マメ科
撮影日 2006.9.16
撮影場所 宮崎市

 マメ科ハギ属ではなくヌスビトハギの仲間とされる半低木だが、別名でクサハギ(草萩)とも呼ばれる。
 名にハギがついた木か草かややこしいハギ類の中でも、このシバハギは迷うこともなく草本の図鑑を探す気になるような形をしているのに、草本どころか記載そのものがない図鑑も少なくない。
 静岡県以西〜琉球、中国〜東南アジアまで分布する多年草だが、また絶滅危惧種タイワンツバメシジミの食草として知られている。
画像1 日の当たる道脇の傾斜草地、根際から斜上した枝先に花がつく。
画像2 茎から20cmほど伸びて斜上した枝の先や葉腋から伸びた花序。
  小さな紅紫色の花は周囲の草の緑に紛れて殆ど目立たない。
   撮影:(2002.9.5 宮崎市)
画像3 花序は長させいぜい10cmほどだが、近づいてみると鮮やかな
   紅紫色をしたマメ科特有の花が花序軸に密について美しい。
  撮影:(2006.9.16 宮崎市)
画像4 茎先に伸びた10cmほどの総状花序、蝶形花は下から開く。 撮影:(2002.9.5 宮崎市) 画像5 花は軸の節から5ミリほど伸びた1〜2本の小花柄の先につく。 撮影:(2002.9.5 宮崎市)
画像6 花は大きさ5ミリほどで、翼弁は旗弁より紫色が濃い。ガクは深く5裂して見え、先は尖る。  撮影:(2006.9.16 宮崎市) 画像7 花序の軸も小花柄も軟毛が密生、右の花は翼弁が開いて白い雄しべが見える。
撮影:(2002.9.5 宮崎市)
画像8 葉はまばらに互生、柄の先につく長さ2〜3cmほどの倒卵形の3小葉には緑の濃淡模様ができる。  撮影:(2006.9.16 宮崎市) 画像9 葉の下面はやや白っぽく、左右に開いた側脈が良く見える。葉柄には毛が目立って頂小葉は側小葉より大きい。 撮影:(2006.9.16 宮崎市)
画像10 葉の下面全体にはびっしりと圧毛が密生する。  撮影:(2006.9.16 宮崎市) 画像11 葉は披針形長鋭尖頭て長さ約1.5ミリ、茎には圧毛が密生。 撮影:(2006.9.16 宮崎市)
画像12 株の根際で分枝して四方に伸びた茎は長さ1mほどにも長くなり、
 途中で地面から斜めに立ち上がって画像1のように見える。
 撮影:(2006.10.22 宮崎市)
画像13 開花時期はかなり幅があるようで、花と若い果実が同時に見えることも多い。
撮影:(2009.9.19 宮崎市)
画像14 果実は長さ1.5cmほどで4〜5個の節に緩く括れ、全体に短い鉤毛のある小節果は熟すと節間で切れる。 撮影:(2006.10.22 宮崎市)
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