FILE NO 597 宮崎と周辺の植物
シロバナタンポポ Taraxacum albidum Dahlst.
白花たんぽぽ キク科
撮影日 2008.3.9
撮影場所 宮崎市

 北半球を中心に400種を数えるタンポポ属、日本には20種ほどあるといわれているが、花が白いのはこの一種だけで、西日本を中心に分布しているという。
 宮崎でも珍しくはないが良く見かけるほどでもないという感じだが、いたるところで目にするセイヨウタンポポに代表される目立つ黄色に比べて、白い花が目に留まりにくいのかもしれない。
 タンポポの名は昔の詩歌集などになく、いつごろからタンポポと呼ばれてるかは不明。
画像1 未だ春の草が伸び出してない畑の法面、曇り空で花は閉じているが、もう果実になった花茎も見えて花期の長さが分る。 
画像2 花茎の高さはバラバラだが、高いものは40cm近い。
   風で飛ぶ準備のできた果茎はさらに高い位置にある。
 撮影:(2002.3.18 宮崎市 )
画像3 花は花茎の先端に1個つき、直径4cmほどで小花は全て舌状花からなる。
撮影:(2002.3.17 宮崎市)
画像4 総苞内側の内片は長さ2cmほど、卵状長楕円形の最外片はその半分ほどで小突起が目立つ。  撮影:(2002.3.17 宮崎市)
画像5 花は単為生殖で昆虫の働きは無関係のはずだが、他のタンポポ類との違いは花の色だけらしい。 撮影:(2002.3.17 宮崎市) 画像6 舌状花の先は小さく5裂しているが、元々は花弁5個の1つの花だった名残という。
撮影:(2002.3.17 宮崎市)
画像7  日光が当たらないので閉じている高さ3cmほど花、総苞外片は少し外に開いた程度。
撮影:(2008.3.9 宮崎市)
画像8 花が終わって完全に閉じた総苞、外片は色が変わって水平近くに開いている。
撮影:(2008.3.9 宮崎市)
画像9 果実の時期の総苞は完全に横向きかやや下向きになっている。右の花と比較すると良く分る。  撮影:(2008.3.9 宮崎市) 画像10 果実が全部風で飛んで、花床だけになった時の総苞は完全に反り返っている。
撮影:(2002.3.17 宮崎市)
画像11 総苞外片は角状小突起が特に目立つが総苞内片の先端部も黒紫色をしている。
撮影:(2008.3.9 宮崎市)
画像12 花茎には白い軟毛がある。花茎は、花後倒れて果実が熟す頃に前より高く立ち上がる。
撮影:(2008.3.9 宮崎市)
画像13 葉は淡緑色で長さ20cmほど、倒披針状の線形で羽状に深く裂ける。
撮影:(2008.3.9 宮崎市) 
画像14 葉は全て根生で倒れた花茎が混じって基部は入り混んでいる。葉の下面中央脈は特に白く目立つ。  撮影:(2008.3.9 宮崎市)
画像15 葉の最先端部は大きく丸みを帯びることが多い。  撮影:(2002.3.17 宮崎市) 画像16 葉の切れ込みは様ざま変化し左右も対象にならない。 撮影:(2008.3.9 宮崎市)
画像17 画像5の説明の単為生殖に加えて、種子を風で飛ばす風媒花でもあり、繁殖力は強いと思われる。  撮影:(2008.3.9  宮崎市) 画像18 長さ約4ミリの果実はそう果で内部にほぼ同型の種子が1個ある。パラシュートを含め約2cm長。   撮影:(2008.3.9  宮崎市)
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