FILE NO 75 宮崎と周辺の植物
シロドウダン Einkianthus cernuus (S. & Z.) Makino. f cernuus.
白満天星 ツツジ科
撮影日 2005.5.29
撮影場所 県中部山地

  シロドウダンは、関西以西の山野に分布するが、同じような分布のベニドウダンより狭い地域に限られるようだ。  この時期宮崎県の山地で見る小さな可愛らしい感じのシロドウダンは、白い満天星の和名に相応しい。
  しかし、中には白緑色に少し淡紅色が入った花やもう少し濃い紅色がかった花などもあり、花冠の色を主に区別するベニドウダンとの境は中々難しい。花冠の形がベニドウダンは広鐘形でシロドウダンは鐘形と記載の図鑑もある。
画像1 林道傾斜地の防護ネットの隙間から横枝を大きく張り出して
小さな鐘形の白緑色の花を房状に下垂させた株。
画像2   僅かに紅色の入った花をつけた枝。花冠の形や花柱の長さ等の要素も
   あるが、花の色からすればこれはシロドウダンの変化の範囲内。
撮影:(2007.5.30 県西部山地 )
画像3 花序は枝先から総状に4〜5cmぶら下がって長さ8ミリほどの白緑色の花を複数個つける。
撮影:(2005.5.29 県中部山地 )
画像4 花冠の色、形、先の切れ込みの様子などから、ベニドウダンにあたるかも知れない。
撮影:(2007.5.30 県西部山地 )
画像5 花冠に僅かに紅色が混じった花、バックのピンクはキリシマミツバツツジの花。花序には枝がある。 撮影:(2001.5.19 県西部山地 ) 画像6 めしべは花冠から僅か突き出るほど、10個のオシベは花冠に隠れて見えない.
撮影:(2006.6.10 県西部山地 )
画像7 オシベの拡大画像。微少な毛のある花糸の先につく葯には2個の角状の突起がある。
撮影:(2007.5.30 県西部山地 ))
画像8 枝は輪状に分枝を繰り返し、枝先の3〜4本の小枝は水平高がほぼ等しくなる。
撮影:(2007.5.30 県西部山地 ))
画像9 葉は互生するが枝先に集まって輪生状に見える。長い葉は5cmほどになる。
撮影:(2007.5.28 県西部山地 )
画像10 葉の下面は光沢があって、脈以外は無毛。葉柄部分は5ミリほどの長さ。
撮影:(2007.5.28 県西部山地 )
画像11 葉の下面、中央脈の下部には褐色の毛が目立つ。 撮影:(2007.5.28 県西部山地 ) 画像12 葉の先は鈍く尖るが丸っぽくなるものもある。鋸歯はごく小さいがよくわかる。
撮影:(2007.5.30 県西部山地 )
画像13 画像4の紅色の花冠の葉。鋸歯がはっきりしているようにもあるが違うほどでもない。
撮影:(2007.5.30 県西部山地 )
画像14 画像4の株の葉を拡大してみた。
画像12に比べて鋸歯の大きさ等が少し違うようにも見える。  撮影:(2007.5.30 県西部山地 )
画像15 果実は果柄の先が急に曲がってつき長さ5ミリほどの楕円状刮ハ。先端に長さ4ミリほどの花柱が残る。 撮影:(2006.11.4 県北部山地) 画像16 果実は裂開して中の種子は残ってないが、花の時期までも残がいが残っている。
撮影:(2007.5.30 県西部山地 )
画像17 全形樹形、自生地の環境が山地の岩等 の多い樹林内で、本来の均整ある形が取れない株が多い。 撮影:(2007.5.30 県西部山地) 画像18 樹幹は周囲の樹木との競争で傾いているが、樹皮は滑らかでツバキに似た感じがする。撮影:(2007.5.30 県西部山地 )
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