FILE NO 546 宮崎と周辺の植物
シロヤマゼンマイ Osmunda banksiifolia (Pr.) Kuhn
城山ゼンマイ ゼンマイ科
撮影日 2006.1.15
撮影場所 宮崎市

 ゼンマイの仲間ではあるが他のゼンマイ類が冬には葉が無くなって見えない夏緑性シダであるのに対し、常緑性あること、葉が2m近くなる大型シダであることなど、ゼンマイの仲間には見えない。
 シロヤマは鹿児島の城山で最初に見つかったからと、牧野図鑑には書かれている。
 人類(猿人)の誕生が約500万年前、シダは2億年以上も前に誕生といわれている。
  静かに揺れているだけのこの大先輩の前を通るときは、自然と敬虔な気持ちになる。
画像1 渓谷沿いの遊歩道脇の傾斜地、立ち上がって横に傾きほぼ地面と平行するようにゆったりと葉を広げている。
画像2 ゼンマイなどと違って栄養葉、胞子葉の二形とにならず、光合成をする
   栄養葉の1部(下部羽片の数対)が胞子嚢をつける部分的二形となる。 
撮影:(2005.7.23 宮崎市)
画像3 葉は革質の単羽状複葉で光沢のある深緑色。撮影:(2005.12.11 宮崎市) 画像4 胞子嚢のつく羽片は短く、普通の羽片と違って上方向に開く。撮影:(2005.7.23 宮崎市)
画像4 茶褐色になった胞子嚢群。
撮影:(2005.7.23 宮崎市)
画像5 葉柄基部には張り付いた鱗片が少し見られる。撮影:(2005.12.11 宮崎市)
画像7 線形の羽片は中軸と40〜50度で交わり短い柄がある。撮影:(2005.7.23 宮崎市) 画像8 羽片の縁には形の揃った大きな鋸歯がある。撮影:(2005.7.23 宮崎市)
画像9 羽片下面には分岐した側脈が見え、先端は縁に達する。撮影:(2005.12.11 宮崎市) 画像10 側脈は分岐してとなりの脈と交差しないのが良くわかる。撮影:(2005.7.23 宮崎市)
画像11 中軸は無毛で、羽片とは間接する。
撮影:(2005.7.23 宮崎市)
画像12 中軸下面側、殆ど無毛。
撮影:(2005.7.23 宮崎市)
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