FILE NO 475 宮崎と周辺の植物
スイカズラ Lonicera japonica Thunb.
ニンドウ(忍冬) スイカズラ科
撮影日 2011.12.6
撮影場所 宮崎市

 北海道~九州、琉球、台湾、朝鮮~中国大陸まで分布、ヨーロッパやアメリカにも広く帰化しているといわれ、名前の通り冬も葉を落とすことなく耐え忍ぶ丈夫な木質の蔓植物、昔から人里で親しまれ、子供たちが花筒の蜜を吸って遊んだことから吸いカズラの名がついたというが、様々な呼び名がある。
 茎葉は生薬忍冬として腰痛やはれものに、花は生薬金銀花として関節の痛み、解熱に効くといい、寺島良安は和漢三才図会に、忍冬酒は悪性の腫物に効験が大きいと書いている。
画像1 蔓は分枝が繰り返され、集団状になって藪の一角を占める 県内ごく普通に見かける
画像2 蔓の葉腋の花は黄白が混じって一斉に咲くので遠くからでも
      すぐに分かるが、あまりにありふれた光景で見過ごしてしまう。
撮影:(2007.4.22  宮崎市) 
画像3 蔓は周辺の細い樹や竹、或いは蔓同士互いに巻き合いながら
      伸び広がるが、茎葉がつく蔓は少し赤みがかって見えて目立つ。
撮影:(2011.12.7  宮崎市) 
画像4 葉腋に2個咲く花は咲き始めは白いがやがて黄色く変わる。撮影:(2007.4.22 宮崎市)  画像5 長さ4cmほどの蕾は上下2裂してオシベ5,
花柱1を吐き出す。 撮影:(2007.4.22  宮崎市) 
画像6 花は枝先の葉腋から出て、まだ小さな葉より高く伸びる。
撮影:(2007.4.22  宮崎市) 
 
画像7 葉は対生するが枝の先端では集まって出るように見える。
撮影:(2011.12.7  宮崎市)  
画像8 葉は大きさ形とも変化が大きいが長さ5cm前後で、先の尖らない長楕円形。
撮影:(2011.12.7 宮崎市) 
画像9 葉上面。ほとんど無毛だが葉縁に寝た毛がある。長さ6ミリほどの葉柄は有毛。
撮影:(2011.12.23 宮崎市) 
画像10 葉の下面はやや白っぽい。対生葉の葉柄はほぼ直角に上面側に曲がる。
撮影:(2011.12.23 宮崎市) 
画像11 葉の下面の毛。脈上に白い毛が寝ているのが見える。細脈は少し浮き出る。
撮影:(2011.12.23 宮崎市) 
画像12 細い蔓はコーヒー色であらい毛が密生する。葉柄基部は茎を取り巻いて1周する。
撮影:(2011.12.23 宮崎市)
画像13 蔓は古くなると樹皮が縦に細く裂けて剝がれてくる。太い主蔓は灰褐色を帯びる。
撮影:(2011.12.23 宮崎市) 
画像14 果実は晩秋に黒く熟して枝先に1~2個あるいは数個~10個ほどがまとまってつく。
撮影:(2011.12.7 宮崎市) 
画像15 果実は直径5ミリほどの球形液果で先端にガク残骸が残ってやや尖る。
撮影:(2005.12.11 宮崎市)
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