FILE NO 525 宮崎と周辺の植物
スズタケ Sasamorpha borealis (Hack.) Nakai
篠竹 イネ科
撮影日 2007.7.24
撮影場所 県北部

 タケの仲間をタケ類とササ類に区別して整理するなど、タケ類の分類に熱心な日本だが、学問上ではまだ未解決の問題が多くて、属や種の認定のレベルについても疑問が残っているという。
 スズダケは北海道南部から九州までの太平洋側山地と朝鮮半島に自生して、スズ、ミスズなどの名で親しまれ、宮崎でも、登山道脇などで群生している風景が珍しくない。
 予想できない開花時期についても不明な点が多いが、開花した稈は枯れるらしい。 
画像1 山地尾根筋の登山道脇、高さ20cm以上にも大きく広く伸びた
花枝は暗紫色の小穂が目だち、最初は花と思わず病変を疑った。 
画像2 群生した藪から孤立した株の、桿上部枝先に伸びた花枝。
撮影:(2007.7.24 県北部 )
画像3 花は円錐花序につき、暗紫色の小穂から黄色の葯がぶら下がって風に揺れる。
撮影:(.2005.5.14 県北部)
画像4 小穂は8個ほどの小花が密に接して、長さ4cmほどになり、各小花からオシベの葯が出てくる。  撮影:(.2007.7.24 県北部)
画像5 小花から僅か覗いた葯。花枝の軸、白い1cmほどの小穂柄にも白い軟毛が目立つ。
火事く撮影:(2005.8.7 県北部)
画像6 オシベは6個。1個の花糸から黄色い葯が下がっているように見える。
撮影:(.200.7.7.24 県北部)
画像7 遥かに山の稜線が見える尾根伝いの登山道、
     両脇には背丈以上もあるスズダケが生い茂る。
撮影:(2007.3.28 県北部)
画像8 葉は革質で表面に光沢があり、枝先に2〜3枚がつく。  撮影:(.2004.8.15 県北部) 画像9 桿は節の隆起が見られず、宿存性の皮が長く残る。  撮影:(.2007.3.28 県北部)
画像10 葉の上面。長楕円状の披針形で長さ20cmほどにもなり、両面とも無毛。周囲に白い縁どりが目立つ。  (撮影:(2005.5.21 県北部) 画像11 葉の下面は白味を帯びた灰白色で縦に走る平行脈は見えにくい。
撮影:(2005.5.21 県北部)
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画像12 若い桿鞘には特に毛が目立つ。桿鞘は節間より長いので桿は普通見えない。
撮影::(2005.5.21. 県北部)
画像13  葉鞘の上端。葉耳、肩毛はなく、葉舌は低い山形で見えにくい。 撮影::(2005.8.7 県北部)
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