FILE NO 140 宮崎と周辺の植物
スズメノエンドウ Vicia hirsuta (L.) S. F.Gray
雀野豌豆 マメ科
撮影日 2004.4.24
撮影場所 宮崎市

  花の色もごく淡い紫色で目立たないため、花の時期になっても丁寧に探さないと分からない。
  また、和名のスズメのエンドウも、カラスノエンドウより小さいから名付けられたとあっては気の毒な気がするが、名は人間が勝手に付けただけのことだ。
 アジア、ヨーロッパ、北アフリカから北アメリカにまで広がって自分の勢力範囲を広げている。 
カラスノエンドウに似て小さいというが、花の色も大きさも全くちがう。
花は2〜5cmの総状花序につき、1つの花は長さ4mmほど、萼裂片は萼筒より長く鋭尖頭。 小葉の先は真っ直ぐに切れたように見える。
豆果は長さ7mmほどで表面に毛が多く、
中に2個の種子が入っているのが分かる。
豆果はぶら下がって、熟しても真っ黒にはならない。種子は少し扁平な球形で直径2mmほど。
葉は、殆ど柄がない6〜8対の小葉からなり、葉軸の先は枝別れして巻きヒゲになる。 托葉は、基部で4つに裂けて尖る。蜜腺はない。
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