FILE NO 86 宮崎と周辺の植物
タコノアシ Penthorum chinense Pursh.
鮹の足 ユキノシタ科
撮影日(花) 2003.9.13
撮影日(果) 2111.11.13
撮影日(果) 2003.11.29
撮影場所 県中部

 宮崎でもタコノアシは何処ででもお目にかかれる植物ではないが、案外と人間の生活圏の中に生きている。
 市街地の中を流れる川の岸辺、靴に水がしみ込みそうな足下の悪い場所に根を下ろしているが、栄養分に恵まれているからか、背丈も高くたくましく成長している。
川の堤防から見えるほど高く伸びているが、台風時期には海からの逆流で塩っ気を帯びた水に浸かってしまうような環境。
毎年元気に花を咲かせ、実を成らせているのは適した環境にある証拠。
平成15年9月13日撮影、鮹の足と説明すれば理解が早くすぐに覚えてもらえる。 川の堤防からも見えるが、派手な色で無いので近くに寄らなければ気が付かない。台風が過ぎた後の撮影で、ゴミが付いたままの花。
花のアップ。花弁はなく黄色い葯のオシベ10本と花柱5本が見える。 花の拡大、花は終期でオシベの黄色い 葯は
もう見えない。
平成15年11月29日撮影。高さ1mはある大きなタコノアシでまだ葉が
残っている。
果実のアップ。花序の枝は花期には蚊取線香のように外に曲がっているが、果実の頃になると伸長して来る。 (がい果)は5つ見えるが基部が合体している。
輪状に並び、各蓋果の上部がフタのように取れて種子を出す。

(上)花期の茎と葉柄の様子。
(下)果期の茎と葉柄の様子。
蓋果のフタが取れて中の花粉が見えている。
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