FILE NO 429 宮崎と周辺の植物
タンナサワフタギ Symplocos coreana (L`ev.) Ohwi
耽羅沢蓋木 ハイノキ科
撮影日 2011.10.27
撮影場所 えびの市

 関東地方以西、四国、九州と韓国済州島に分布、、和名の耽羅は済州島の古名で、最初に見つかった場所の名がついたわけだが、よりによって一番端っこあたっている。
 山地落葉樹の林内や林縁等に生える落葉低木で、宮崎でも山地の落葉樹林で普通に見られるが、花の時期を除けば殆ど目立つことはない。
 樹形は大枝小枝が不整形に出て低木では幅広の形になることが多いが、大きいものは5mほどにもなる。
 葉の鋸歯は目立つ。
画像1 紅葉の時期、枯れる前の黄葉の間で殆ど黒色に熟した果実
画像2 花は花冠もオシベも真っ白で花序に群がって咲くので
      離れて見ると白い固まりが散らばっているように見える。
撮影:(2006.6.10  小林市) 
画像3 高さ1.5mほどで花をつけた若樹。横に伸びた枝から小枝が出て葉が茂り、横幅が広い樹形。 撮影:(2006.6.10  小林市)  画像4 高さ3mほどの樹で、真っ直ぐ伸びた幹の上部は曲折した太い横枝から出た小枝が錯綜している。 撮影:(2011.10.27  えびの市) 
画像5 花序は若枝の先に円錐状につくが、全体づんぐりで下部の花の花柄も上部と同じほどの長さ。 撮影:(2006.6.10 小林市)  画像6 花は真っ白で花冠は5深裂し平開して差し渡し7ミリほど、多数のオシベが目立つ。
撮影:(2006.6.10  小林市) 
画像7 枝は不規則に伸びて枝同士が交錯し、葉を密に茂らせる。
撮影:(2006.6.10 小林市) 
画像8 互生する葉は倒卵形で基部は広めの楔形で先は急に細く突き出て尖る。葉の長さは7cm前後で鋸歯が目立つ。
撮影:(2006.6.10 小林市) 
画像9 葉の上面は主脈上以外は殆ど無毛だが艶はない。鋸歯は基部にもある。葉柄は5ミリほどでやや湾曲している。
撮影:(2010.10.29 えびの市) 
画像10 葉縁の鋸歯は典型的な荒い鋸状、鋸歯の間にごく小さな毛が突起状に出る。
撮影:(2011.10.29 えびの市) 
画像11 葉の下面拡大画像。下面には大小を問わず脈上に白毛がある。
撮影:(2011.10.27 えびの市) 
画像12 枝は灰褐色だが濃淡変化する。不規則な位置から小枝が出て横の皮目が点在する。 撮影:(2010.10.29 えびの市) 画像13 灰褐色の樹皮は古くなるとクヌギのように縦に裂け目が入り、やがて片となって剥げる。 撮影:(2010.10.29 えびの市) 
画像14 果序には多くの果実が実ってそのまま残るが、周囲が紅葉する時期でもあり殆ど目立たない。 撮影:(2010.10.20 えびの市)  画像15 果実は太さ6ミリほどのやや縦長の卵球形で藍色系の黒色、中に5ミリ強の種子1個がある。 撮影:(2010.10.29 えびの市)
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