FILE NO 629 宮崎と周辺の植物
ツクシアケボノツツジ Rhododendron pentaphyllum Maxm var. pentaphyllum
筑紫曙躑躅 ツツジ科
撮影日 2009.4.26
撮影場所 県北部

  日本の5月はツツジの季節で、民家の庭・公園、山中にもさまざまな特徴をもった多くのツツジの花が咲いて楽しいが、種ごとの違いを見分けるのは相当の知識が必要で私にはできない。
  このツクシアケボノツツジは木や花が大きく花にも特徴があって自生地が限られているので、比較的わかり易い。
  アケボノツツジは紀伊半島・四国等で見られるが、ツクシアケボノツツジは九州特産で、山中深いブナ帯等に自生しているので、他地域ではこの美しさを鑑賞することはできない。
画像1 高さ4mはありそうな樹だが、傾斜の少ない場所のせいで
素直な樹形の枝に咲いた花。葉は未だ開いてない。    
宮崎の山地ではアケボノツツジの自生も多い
画像2 葉が展開する前の枝先に花は普通1個だけが横向きあるいは下向きに咲く。
      花冠は差し渡し6cmほどと大きくて淡紅色、樹幹の隙間からでもすぐ分かる。
撮影:(2008.4.27 県北部 )
画像3 鮮やかな淡紅色の花冠は深く5裂して先が広く開く。
       花冠裂片の下部側にはたいていに場合、濃色の斑点が出る。
撮影:(2007.5.2 県北部 )
画像4 ツクシアケボノツツジがアケボノツツジと区別される違いの画像。
   左側の長さ1cmほどの花柄に白毛があり、オシベ10本のうちの内
  短い5本の基部に軟毛がないことがアケボノツツジとの相違点。
撮影:(2009.4.26 県北部 )
画像5 花冠は杯状で、ガクは5裂してごく小さい。花冠裂片の下部に濃紅色の斑点が見える。 撮影:(2007.5.2 県北部) 画像6 花冠裂片の先は倒卵形で先は普通浅くへこむ。 色は曙色というより桜色に近い。
撮影(2007.5.2 県北部 )
画像7 花とほぼ同時期に見られる葉芽。花が済んだ後に展開する。
撮影:(2007.5.2 県北部)
画像8 大きな樹は高さ4mほどにもなって、周囲の落葉樹には負けるが逞しく高くなる。
撮影:(2008.4.27 県北部)
画像9 葉は枝先に5枚輪生し、葉身は広楕円形で先は尖る。  撮影:(2007.10.14 県北部) 画像10 葉の表面主脈状に白毛があって、縁には長い開出毛がある。 撮影:(2088.7.27 県北部)
画像11 葉上面、葉面の白毛と葉縁、葉柄基部の長い白毛。 撮影:(2008.7.27 県央部) 画像12 葉の下面、やや光沢があり、主脈基部に特に白軟毛が多い。  撮影:(2007.10.14 県央部)
画像13 枝。若い枝は茶褐色だが、だんだん色が薄くなる。 撮影:(2007.5.2 県北部) 画像14 直径15cmほどの幹。樹齢に比例してだんだん剥離片が出る。 撮影:(2007.5.2 県北部)
画像15 果実は刮ハで長さ2.5cmほどの円柱形で無毛。 撮影:(2008.9.13 県北部) 画像16 果実は9〜10月に熟して5裂し、種子を外に出す。  撮影:(2007.10.14 県北部)
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