FILE NO 300 宮崎と周辺の植物
ツルニンジン Codonopsis lanceolata (Sieb. et Zucc.)Trautv.
蔓人参 キキョウ科
撮影日 2002.9.15
撮影場所 諸塚村

 ツルニンジンは、別名をジイソブともいうが、山道の林縁でよく見掛ける。
 花の時期、果実の時期を通して遠くからでも目につきやすいつる植物だが、漢方ではこれを羊乳という生薬名で去痰作用があるとして昔から有名だそうだ。
 よく似たバアソブは宮崎では少ないので、先ず間違えることはない。 
林縁に生えるつる草で、県内ではあちこちで見られる。
花冠は広鐘形で長さ、直径とも3cmほどで先は浅く5裂し、裂片は反り返る。 花冠の内側には紫褐色の斑点がある。メシベの先の花柱は広がって3裂、5本のオシベが見える。
萼は深く5裂、長楕円形、長さ3cm近くになる。 果実は直径3cmほどの刮ハとなり、萼片とともに遠くから見ると花のように見える。
蕾は大きく広い萼が帽子のように覆っている。 アップで写した刮ハ
葉は先が尖った長楕円形または長卵形で互生するが、側枝の先でつまって3〜4枚が車輪状にでる。
撮影:2002.9.5(田野町)
葉の裏は粉白色となる。
撮影:2002.9.5(田野町)
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