FILE NO 543 宮崎と周辺の植物
ウスベニニガナ Emilia sonchifolia (L.) DC.
薄紅苦菜 キク科
撮影日 2005.11.23
撮影場所 宮崎市

 何処ででも見られるほど多くはないが、宮崎の沿海地で12月になってもまだこの花が咲いている場所もある。
 花はこの時期、周辺に派手なツワブキが目立つので、注目されることは少ないが、良く見るとピンク色が可愛らしい。
 しかし根元などを見ると茎葉は逞しく、全体いかにも雑草という感じで、分布も紀伊半島以西、台湾、中国、アフリカと広く、草地では30cmほどの高さの柔らかく小さな草だが、生命力の強さは並でない。
画像1 風と日当たりの良い造成駐車場の傾斜法面、正月前の清掃のため12月末にはきれいに刈り取られていた。
画像2 頭花は、初めは左端のように中が窪んでおり、次に右側のように散房状になり、それから中央のように筒状花が段々競りあがって散形状に伸びてくる。撮影:(2005.11.23 宮崎市) 画像3 枝先に数個つく頭花は全て筒状花、花は少しずつ伸びだして、差し渡し直径7〜8ミリほどになる。撮影:(2005.12.25 宮崎市)
画像4 総苞は下膨れの円柱形で、総苞片の先は鋭く尖る。長さは1cmに満たない。
撮影:(2005.12.25 宮崎市)
画像5 小花は全部両性花。花冠は少し紫色を帯び、冠毛は長さ約8ミリ。
撮影:(2005.12.25 宮崎市)
画像6 花冠は細い管状で、先は5裂する。この時期で長さ約1cm。
撮影:(2005.12.29 宮崎市)
画像7 果実はそう果で長さ3ミリほど、5稜があり冠毛は白い。撮影:(2005.12.29 宮崎市)
画像8 茎や葉には毛が散生する。茎中部から出る葉は、茎を抱く。
撮影:(2005.12.23 宮崎市)
画像9 茎は下方で枝分かれして広がり、広い翼がある柄に大きく切れ込んだ葉をつける。
撮影:(2005.12.25 宮崎市)
画像10 葉は羽状に切れ込むが、先端部が大きい。撮影:(2005.12.25 宮崎市) 画像11 下部の葉裏は紫色を帯びるが、上部の葉裏は緑白色。撮影:(2005.12.25 宮崎市)
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