FILE NO 142 宮崎と周辺の植物
ワタゲツルハナグルマ Arctotheca prostrata (Salisb.) Britten
綿毛蔓花車 キク科
撮影日 2004.5.5
撮影場所 宮崎市

 南アフリカからの帰化種だが、繁殖力の強いのには驚くばかりで、蔓の一部をもらって植えておけば、3〜4年で猛烈に増える。
 増えるのは匍匐枝を伸ばしてそこに根を下ろし、次々と新しい株を作るからで、ぎっしりと四方に広がって地表を覆う。
 あまりの勢いの強さのため始末に困って、数年経てば除去対策を考える必要に迫られるほどだ。
「ワタゲハナグルマ」の特徴らしき点については、ページ末尾に記載した。
数年前 蔓を一節植えた我が家の入り口、春と秋に派手な花が咲く。
今では出入りの都度、踏みつけている状況。 大きいものは、花柄の高さ40cm、花の直径は花弁の先まで計ると9cmほどになる。
総苞外片の先は黒く尖って、縁に細い毛があるように見えるが、別写真を参照。 蕾、花柄には多くの赤褐色の毛が密生する。
花弁の先端には浅い切れ込みがある。 葉はロゼット状に開き、多くの匍匐枝を出す。
緑色の葉の表面は腺毛が多い。 葉の裏面は白い綿毛が密生する。
株から匍匐枝が伸びているいる様子。 匍匐枝の先端部を地面から剥がしてみると、各節から根が地中に伸びている様子が判る。
総苞外片の先端部は一部紫褐色、先端には白い毛が生えている。(デジカメ近接の限界で不鮮明) 葉の縁には突起がある。
「ワタゲハナグルマ」について
総苞外片の先は黒く細く尖り、ワタゲハナグルマの特徴と思えるが、その他の特徴や匍匐茎の猛烈な伸張性等から、ワタゲツルハナグルマとして整理した。

ページは神奈川県植物誌2001を参考にさせていただきました。
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