FILE NO 705 宮崎と周辺の植物
ハス Nelumbo nucifera Gaerth.
ハス科
撮影日 2015.11.21
撮影場所 新富町

 
古い時代にインド~中国を経由して来たといわれる多年生水草だが、京都府下の洪積層地層から果実の、北海道の第三紀地層からは葉の化石が見つかっているそうなので古い時代には野生していたと思われる。
  また有名な大賀ハスもあり、日本でも(食用?)昔から広く栽培されていたに違いなく、宮崎でも各地の池等に野生状態で見られる。
  属名「Nelumbo」はスリランカでハスの現地語に由来すると、また種小名「nucifera」は堅果を持ったの意味らしい。ハスに関する話は実に様々あって掘り起こせばきりがない。
画像1 果期が過ぎて柄が折れて下垂し種子を落とした蜂巣状の果床
 画像2 大きな池の全面を覆い尽くして広がった葉とほぼ同じ高さで、
      花茎先端に開いた大きな白花は神社の赤と対比して鮮やか。
    ハスは江戸時代の藩主が大和地方から取り寄せたという。
撮影:(2015.8.9  新富町)
 
 画像3 この時期の池は全面が湛水して水面の大半は藻に覆われて、
       水面から伸びた花茎は1.5mほどの高さだが池そのものは浅い。
撮影:(2015.8.9  新富町)
  
 画像4 この池に咲くのは殆ど白花ばかりで花弁の縁に僅か紅色がつく。
      清浄で上品な花弁は20個ほどで、縦に細いスジが多く走っている。
撮影:(2015.8.9  新富町)
画像5 花を上から見た画像。1個の花弁の大きさは外側のものが大きくて長さ約17cm、内側のものはずっと小さくなる。撮影:(2015.8.9  新富町)  画像6 花弁が開いて花弁に包まれていた中の花床(花托)が露出した画像で、花弁はもうすぐ落ちる。撮影:(2015.8.9  新富町) 
画像7 花弁が全部落ちて花床(メシベ)と多数のオシベが見える。
     花床の大きさは直径5.5cmほどでメシベ柱頭が露出する。
      花床表面の蜂巣状の穴は種子の成長に連れて大きくなる。
撮影:(2012.7.22  新富町)
  
画像8 花床表面で蜂の巣状に開いた穴から顔を出しているメシベの柱頭。
撮影:(2012.7.22  新富町)
   
画像9 葉は大きいもので直径70cmほどにもなる円形で、鋸歯はない。
     長い葉柄に盾状について中央部が凹み、雨水が溜まりやすい。
撮影:(2015.8.9  新富町)
  
画像10 葉の上面中心部ある黄白色の斑から多くの葉脈が縁に向かって放射状に伸びる。
撮影:(2014.8.17  新富町)
 
画像11 葉上面の微細な小突起。水は表面張力で水銀のように丸まって濡れることがない。
撮影:(2014.8.17  新富町)
 
画像12 展開前の葉。左右両端から巻き込むように収納されている。葉の表方向に地下茎が伸びる。撮影:(2015.8.9  新富町)  画像13 下から見上げた葉。中心部から放射状に伸びた葉脈は先端近くで枝分かれしている。
撮影:(2015.8.9  新富町)
 
画像14 葉は根茎から伸びて葉柄は真っ直ぐな円柱形、下向きの鋭く小さな刺が散生している。
撮影:(2014.8.17  新富町)
画像15 果実が熟す頃、果柄は上部で折れて果床が下を向き種子を落とす。
撮影:(2013.12.21  新富町)
 
 像16 画像7で上を向いていたオシベ花糸が役目を終えて下に垂れ逆円錐形の花床が明確になる。
撮影:(2015.8.9  新富町)
  画像17 花床上面のメシベで、外側に12個、内側に5個の柱頭が円形に並んでいる。
撮影:(2015.8.9  新富町)
 
 画像18 熟した果実は果柄が下向きに折れ曲がって、地上に種子を落とす。 葉柄も同様に折れる。
撮影:(2015.11.21  新富町)
   画像19 多くの種子が未だ蜂の巣状の穴に残っている状態の果床で、 大きさは差し渡し約12cm。
撮影:(2015.11.21  新富町)
 
 画像20 下向きになった果実の直下地面には果床から落ちた種子が散らばっている。
撮影:(2015.11.21 新富町)
  画像21 種子は楕円形で灰色、長さ1.6cmほどで非常に堅く、泥中で長く耐えるといわれる。
撮影:(2015.11.21  新富町)
 
画像22 水が引いた池の泥濘から掘り出したレンコン。長靴ではぬかって歩けない。
撮影:(2013.12.21 新富町)
  画像23 泥を落としたレンコン。最近の研究ではハスとスイレンに近縁性がないことが分かった。
撮影:(2013.12.21 新富町)
トップへ 科名リストへ