FILE NO 606 宮崎と周辺の植物
ハスノハカズラ Stephania japonica(Thunb.)Miers.
蓮の葉葛 ツヅラフジ科
撮影日 2008.7.6
撮影場所 川南町

 本州の東海地方以西〜琉球、台湾、中国〜インドまで分布するとされる木本つる植物で、宮崎では海から遠い山地を除いて道脇でよく見かける。
 常緑または落葉性といわれるが、宮崎では冬に目立たないのでどちらかといえば落葉することが多いと思われる。
 世界に400種ある ツヅラフジ科の中のハスノハカズラ属は約40種、その中で日本にはこのハスノハカズラだけという。
 宮崎では特に何かの役に立つという話も聞かないし、蔓も役立つような強度は無い。
画像1 林道のカーブしたコンクリート舗装道にまで伸び出した蔓だが、言い換えるとそれだけ車の通行量が少ないともいえる。  
画像2 地面、石、倒木の上を覆う蔓。画像上端の葉の下に隠れた花は、
     よほど注意してみないと分らない。 撮影:(2008.7.6 川南町)
画像3 道脇を覆って這う蔓の葉の影に見え隠れする花。雌雄異株。
    蔓は左巻きに巻いて絡み合い、地下茎でも増えるという。。
撮影:(2008.7.6 川南町)
画像4 垂れ下がった蔓の葉腋から5cmも伸びた柄の先で、目立たない花が小さな塊りになって咲く。 撮影:(2007.7.22 西米良村) 画像5 太さ約4ミリほどの基部近くの蔓。整然とした横筋が並んでいる。上部の蔓は滑らかで光沢がある。 撮影:(2008.7.6 川南町)
画像6 花序(雄株のオバナ)は葉腋から複散形花序に出る。  撮影:(2007.7.22 西米良村 ) 画像7 未だ開ききらない花序の基部にごく小さな苞が見える。 撮影:(2008.7.6  川南町)
画像8 オバナ。ガク片は6〜8個でオシベは棒状に立つ。花の大きさは直径約2.5.ミリほど。
撮影:(2008.7.6  川南町)
画像9 約1ミリのメバナ。花弁とガク片3〜4個は小さくて見えにくいが、卵形のメシベの先に黒い花柱が見える。 撮影:(2008.7.23 宮崎市)
画像10 互生する葉は濃緑色3角状の歪んだ盾形で、遠目には滑らかで光沢があるように見える。 撮影:(2008.7.23 宮崎市) 画像11 葉柄のつく箇所は少し窪んで 脈が集中している。葉の上面は触ってみるとザラザラしている。 撮影:(2008.7.6  川南町)
画像12 葉の下面はハスの葉のように葉柄が盾形につく。下面は白っぽく、脈は放射状に出て分岐する。 撮影:(2008.7.6 川南町) 画像13 葉柄は長いもので15cm、葉身は長さ12cmほどになる。 脈は先端に向かう脈とその隣の3個が太い。 撮影:(2008.7.6 川南町)
画像14 果実は鮮やかな朱色に熟し、約4〜5cmの塊りになる。 撮影:(2006.10.22 宮崎市) 画像15 果実は太さ7ミリほどの長めの球形で艶があり美しい。  撮影:(2006.10.22 宮崎市)
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