FILE NO 462 宮崎と周辺の植物
ホシダ Thelypteris acuminara (Houtt.) Morton
穂羊歯 ヒメシダ科
撮影日 2013.1.26
撮影場所 宮崎市

  新潟県~福島県ライン以西の国内琉球まで、台湾、朝鮮・中国南部からインドシナまで広く分布する常緑性のシダで、様々な環境下で群生している宮崎での分布状況を参考にした時、シダの中でも多分一番身近で一番見かけることの多いシダといえるのではなかろうか。
 ホシダの穂は頂羽片が穂のように細長く尖っているから。
 ちょっとした藪などに普通にあるので、これからシダを学ぶ場合のチェックポイントを勉強するのには取っつき易いシダと言える。
画像1 ある程度陽の当たる小傾斜地の葉で長さ65cmほどの内葉柄部は長さ約30cm、通常よりは緑色が薄い。葉長は倍近いものもある。
画像2 照葉樹林を走る道脇傾斜地の株、葉柄は全体の半分近い。
撮影:(2013.1.26  宮崎市) 
画像3 胞子葉の下面。左右の羽片は出方も長さの変化も典型的な形。
撮影:(2013.1.26 宮崎市) 
画像4 この羽片は長さ17cmほど、半ばより下辺りが最長、切れ込みは羽軸との中間辺りまで入る。 撮影:(2013.1.26 宮崎市 ) 画像5 長さ1cmほどの裂片の先はトゲ状、隣り合った小脈の基部側1~2対は繋がっている。
撮影:(2013.1.26  宮崎市)
     
画像6 側羽片の下面。ソーラス(胞子嚢群)は整然と並ぶ。最下裂片は鎌状に曲がって葉軸に重なる。
撮影:(2013.1.26  宮崎市) 
  画像7 隣り合った裂片のソーラスは一見、葉軸側からV字状についているように見える。
撮影:(2013.1.26  宮崎市) 
 
 画像8 2回羽状複葉の葉は先が急に細くなって、先端は側羽片と
       同型の頂羽片となって伸びる。この頂羽片は長さ17cmほど。
撮影:(2013.1.26  宮崎市)
     
画像9 ソーラスは縁近くについて大きさ1ミリほど、基部側ほど縁よりにつき、時に繋がって見える。 撮影:(2012.1.26 宮崎市 ) 画像10 包膜は円腎形でソーラスの中央部にあるが、ソーラスを覆いきれずに周囲に露出している。撮影:(2013.1.26  宮崎市)
画像11 先端近い葉軸や羽軸には毛が密生しているが、下部の方では少なくなる。
撮影:(2013.1.26  宮崎市)
画像12 葉身下部の葉軸と羽軸、毛は葉軸の地色が見えるほどに減ってくる。
撮影:(2013.1.26 宮崎市) 
     
画像13 淡褐色をした葉柄の下半部では毛は僅かにあるが殆ど葉柄に密着している。
撮影:(2012.1.26 宮崎市 ) 
  画像14 葉柄基部と根茎には黒褐色の細い鱗片が少しつく。根茎は横に這って葉を出す。
撮影:(2012.1.26 宮崎市 ) 
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