FILE NO 355 宮崎と周辺の植物
イワザクラ Primula tosaensis Yatabe
岩桜 サクラソウ科
撮影日 2004.4.17
撮影場所 県中部

 残念ながらこのイワザクラもサクラソウなどと共にレッドデータブックに載せられている。
 園芸店にはプリムラとして実に多くの園芸種が売られているにもかかわらず、野生のサクラソウが絶滅の危機に見舞われているということは、やはり造成等の開発以外に人間の手による採取も大きな要因になっているということだろう。
 サクラソウについてはこれほど園芸品が出回っているというのに、結局は野生の花の方に希少価値があるという意識が強いのだろうか。 
昔から自生してきたここの生育環境も決して安心できる状況ではないが、それでもこの状態ならまだしばらくは大丈夫だろう。
花冠は深く5裂し、各裂片の先はさらに2裂する。 土壌崩壊は自然の変化の一部だが、必然の要因であり手を入れるわけには行かない。
葉は、直径3〜7cmの円形で基部は心形となる 萼は5裂、半分ほど切れ込んで先は尖る。
葉柄、花茎ともに柔らかい開出毛が生える。
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