FILE NO 536 宮崎と周辺の植物
カワラケツメイ Cassia. nomame (Sieb.) Honda
川原決明 マメ科
撮影日 2005.9.3
撮影場所 野尻町

 日当たりが良くて、周囲に自分より高い草が生えてない土手などの草地でよく見られる一年草。
 背丈は30〜50cmほどだが、殆ど目立たない。
 属名「nomame」は野豆で、他に弘法茶、浜茶、豆茶、合歓茶なども呼び名もある。
 決明は、中国での生薬名「決明子」という種子のなる決明という植物のことで、この川原決明も、利尿、健康茶に良いと、薬草カラー大事典(伊澤一男著、主婦の友社、1998年)に書かれている。
画像1 葉だけはマメ科だが、花はどう見てもマメ科のイメージではない。 撮影は全て野尻町、2005.9.3
画像2 黄色い花は葉腋から伸びた小枝に横向きにつき、皮心形のガク片5個が離生する。 画像3 花弁5個の花は直径7ミリほどで、オシベ4個と上向きに曲がったメシベ1個がある。
画像4 葉陰に隠れた花は近づくとわかるほど。 画像5 堅い茎には、上向きの短毛がある。
画像6 互生する葉は偶数羽状で、この写真の小葉を数えたら30対ほどあった。 画像7 堅そうな小葉は、中央部の長いものでほぼ1cm、幅2ミリほどで先は尖る。
画像8 小葉の柄の部分は少し膨らんで見える。 画像9 果実は3〜4cmの扁平な長方形になり、短毛が密生、普通10個ほどの種子が並ぶ。
画像10 短い葉柄の上部には、少し盛り上がっていぼ状になった蜜腺がつく。
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