FILE NO 375 宮崎と周辺の植物
sen
ケアクシバ Vaccinium japonicum Miq. var.ciliare Matsumura ex Komatsu
毛アクシバ ツツジ
撮影日 2011.7.22
撮影場所 県北部

 
ケアクシバはアクシバの変種で、アクシバが九州から北海道まで広く分布するのに対しケアクシバの方は九州~本州中部地方、朝鮮半島に分布するらしいが、宮崎にはケアクシバだけとなっている。
 樹の高さはせいぜい10cmと低いが横に枝を広げて地表を覆うように緑色の葉や枝を伸ばして、一見草のようにも見える樹形をしている。
 アクシバは青木柴が転化したとも灰汁柴が転化したともいわれるが、小型で全体緑色の可愛いい樹である。
画像1 県北部山地の登山道足元に咲いたちょっとピンクの花。
画像2 地面から10cmほど斜上して疎らに分枝、小群生して茎も葉も緑色。
   鮮緑色の葉の間に伸びだした枝のあちこちに小さな花をつけた株。
撮影:(2011.7.22
 県北部)
画像3 果実は葉が中途半端に紅葉する頃に淡緑色から赤く熟し始める。
撮影:(2008.8.22
 県北部)
画像4 花は葉腋に1つづつついて斜め下方向を向いて咲く。
  花は白色で、花冠裂片は上品なごく淡い紅梅色。
 撮影:(2011.7.22
 県北部)
画像5 花は花柄部の長さ約5ミリ、花筒基部~オシベ先端まで約1cmほどで、4深裂した花冠裂片はクルリと巻いている。
撮影:(2011.7.22
 県北部)
画像6 淡褐色のオシベは基部から先端まで約5ミリほど、その先に白い棒状のメシベ花柱が突き出している。
撮影:(2011.7.22
 県北部)
画像7 壺形のガク筒上部に浅く4裂して先の尖ったガク片が見える。花柄には毛がある。
撮影:(2011.7.22
 県北部)
画像8 先端が丸く細まったつぼみはやや淡紅色が濃い。花柄接点から先端までの長さ約9ミリ。
撮影:(2011.7.22
 県北部)
画像9 葉が緑色で単純小規模に分枝した枝も緑色で周囲の草と競合。
撮影:(2009.8.22
 県北部) 
画像10 葉は葉柄が殆ど無くて長さ2.5~2.8cmほど広披針形、縁に小さな鋸歯と疎らな短毛がある。 撮影:(2006.8.22  県北部)  画像11 葉の下面は淡緑色で側脈間を結ぶ横脈が模様状にへこんでいる。主脈には疎らに短毛が出る。 撮影:(2011.7.22  県北部) 
画像12 緑色の茎は葉柄部から続く部分がやや浅い溝状に凹んでいる。
撮影:(2011.7.22
 県北部) 
画像13 画像12の溝状部に目立った毛が多いのがケアクシバの特徴。
撮影:(2011.7.22
 県北部) 
像13 果実は9月頃赤く熟すがその時は緑色だった葉も赤っぽく変色する。
撮影:(2008.9.13
 県北部) 
像13 果実は直径3ミリほどの球形で先端はガク片残がいが残って浅く凹む。
撮影:(2008.9.13
 県北部) 
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