FILE NO 105 宮崎と周辺の植物
ケイビラン Alectorurus yedoensis (Maxim.) Makino
鶏尾蘭 ユリ科
撮影日 2008.9.7
撮影場所 延岡市

  ケイビラン属ケイビランで1属1種、日本の特産種で、紀伊半島以西、四国、九州屋久島まで分布するという、冬には地上部が枯れる多年草。
  属名「Alectorurus」は、雄鶏「Alector」と尾「oura」の合成で、牧野富太郎がマキシモヴィッチの命名を見直してこれだけのために新しくつくったらしいが、 葉の形が雄鶏の尾に似て鶏尾、しかしランではなくユリの仲間である。
 宮崎では、山地谷川の岩や道脇の岩場等で比較的出会い機会が多い。
画像1  山地の断崖絶壁の岩場で時期遅れの花を咲かせた株。 後日画像等を追加予定。
画像2  他の植物が少ない環境条件の悪い急傾斜岩場、酷暑に直射日光が
        当たって極端な乾燥状態になることがある場所に群生することが多い。  
撮影:(2007.6.10 延岡市)
画像3  鶏尾の由来となった、大きく鎌状に曲がった葉。
        左右対象に広がった葉の間から1本の花茎が立ち上がる。
撮影:(2008.7.27 五ヶ瀬町)
画像4  山地道脇の岩場崖傾斜地、矮小なツツジ等の間に位置を確保した数株。
撮影:(2008.9.13 五ヶ瀬町)
画像5  葉の長さと花茎の長さの比較。葉は長いものは30cm以上にもなる。
撮影:(2008.7.27 五ヶ瀬町)
画像6  花序。ある程度大きな株になると花茎を伸ばして花をつける。
       花茎は長さ20〜40cm、円錐花序に枝を分けて小さな花をつける。
撮影:(2008.7.27 五ヶ瀬町 )
画像7 雌雄異株で、オシベがよく見えるのは雄花、花は花序に疎らにぶら下がる。
撮影:(2008.7.27  五ヶ瀬町)
画像8 雄花。オシベ6、長楕円形の花被片6の中央部は淡紅紫色。オシベは長く突出する。
撮影:(2008.7.27 五ヶ瀬町)
画像9 緑色扁平な花茎は幅3〜4ミリほど、狭い翼がある。  撮影:(2008.9.13 五ヶ瀬町) 画像10 幅2cmほどの葉の裏側には数条の緑白色の筋がある。 撮影:(2008.9.13 五ヶ瀬町)
画像11 果実は果柄の中ほどにある節で落ちやすく、少ない。  撮影:(2008.9.13 五ヶ瀬町) 画像12 果実は倒卵状で、花柄、果実ともに長さ4ミリほど。  撮影:(2008.9.13 五ヶ瀬町)
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