FILE NO 58 宮崎と周辺の植物
ケムラサキニガナ Lactuca sororia Miq. var.elata(Hemsl.)
紫苦菜 キク科
撮影日 2014.6.29
撮影場所 宮崎市

  ムラサキニガナは青森県以南の本州、四国、九州鹿児島県の種子島辺りまでと中国中部に分布するという多年草で、花軸等に腺毛があるケムラサキニガナの生育地も同じかどうか分からないが、分布等で両者に特段の違いがあるとの記載も無いのでムラサキニガナと大差ないと思われる。
  宮崎では、ムラサキニガナが自生するのは県北部山地の一部だけで、殆どの地域ではケムラサキニガナが生えている。
  日陰になった道脇等で珍しくはないが、いざ探そうとすると案外苦労するのは生育環境を厳しく選ぶのかも知れないし、両者の違い確認が必要かも知れない。
画像1 腺毛が目立つ花序の枝の一部と細い花柄、うす紫色の花
画像2 高さ2m近くも伸びた茎先で大きなに円錐状についた花序。
    花序の間に見える小さな白い円状のものは果実の冠毛。
 撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像3 花序。殆どの場合、花序の中で蕾と花と果実が同居している。
    かたまり、蓄積の意の学名「sororia」はこれに関係あるのかも
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像4 頭花は差し渡し8ミリほどの大きさで、淡紫色の舌状花は普通8〜10個前後。
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像5 花は長さ1cmほどで、総包は外片が極端に短くなって最終外片は基部近くにつく。
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像6 (蕾)総包も淡紫色で舌状花とともに淡い紫色が和名の由来だがm上品さは無い。
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像7 花柄は長さ1.1cmほどで腺毛が目立つ。花柄下半部に小包がある。
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像8 互生する葉には変化が大きくて、茎下方に出る葉は大雑把に
    羽状に切れ込むが上部につれて羽裂が減って丸まってゆく。
 撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像9 (葉の上面)。無毛で葉柄から伸びた溝状へこみは主脈にも続き、側脈もややへこむ。
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像10 (葉の下面)やや緑白色で葉縁に不規則な鋸歯が出る。大小の脈は隆起する。
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像11 花序の軸や花柄には腺毛が密生して手で触るとネバネバする。
撮影:2014.6.29  宮崎市)
画像12 茎は無毛で淡緑色、平滑で中空だが簡単には折れない強さがある。
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
画像13 (果序)果序の基部には長い総包内片が残存する。 撮影:(2014.6.29  宮崎市) 画像14 果実は黒色で長さ約4ミリで稜が目立つ、冠毛は長さ7ミリほど。 撮影:(2014.6.29  宮崎市)
  
画像14 果序を上正面から見た画像。果実が8個放射状に並んで冠毛がつく。 
撮影:(2014.6.29  宮崎市)
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