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画像2 花は葉腋から5cmに満たない総状花序を出して下から咲き上がる。
(撮影:2004.9.18 宮崎市) |
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画像3 蝶形花は長さ5ミリほどで、円形の旗弁の下にある紅紫色の舟弁(左右)の間にオシベがあり、虫が舟弁を押すと飛び出して花粉をつける。
(撮影:2004.9.18 宮崎市) |
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画像4 小花柄は萼よりも短い、萼は長さ2ミリほどの筒状で5裂し、裂片は狭3角形で萼筒とほぼ同長で有毛。(撮影:200.4.9.18宮崎市) |
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画像5 茎は葉と同様に白い毛が線のようになってついている。(撮影:2004.9.18 宮崎市) |
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画像6 葉は7〜13個の小葉からなる奇数羽状複葉で、茎と同じように両面に特徴ある伏毛が生える。 夜は葉をたたむそうだ。
(撮影:2004.9.18 宮崎市) |
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画像7 上面の伏毛が白い点線のように見えるが、両端が尖った毛が、まん中の部分だけで葉につくという特徴がある。
(撮影:2004.9.18 宮崎市) |
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画像8 果実は円柱形で長さ3cmほどで茶褐色に熟し短い圧毛がある。中に黄褐色の種子が数個ある。
(撮影:2003.11.15 高岡町) |
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画像9 高さ20cmほどの茎を抜いてみた。
根は木質で地中深くまで伸びて、側根もよこに長く伸びている。
(撮影:2004.9.18 宮崎市) |
(和名の由来)
コマツナギは駒繋ぎで、1 茎が馬を繋いでおけるほどに丈夫。(これには根が丈夫も含まれるだろう)、2 馬が喜んでこの草を食べるのでこれが生えている場所に馬を放していても遠くへ移動しない。 の2つになるようだ。ただいつも参考にする「図説草木名彙辞典 木村陽二郎 柏書房 1991年」にはこの名前がでてこないし、「和歌植物表現辞典 平田喜信、身崎壽 東京堂出版 1994年」でもこの名前はでてこない。「万葉の花 松田修 芸艸堂 1972年」でもでてこない。
馬を大事にした昔に、これだけ風情のある花が歌に詠まれていないということは、昔は注意を引くような花ではなくて、案外と新しい名前かも知れない。画像9の写真を撮る時に高さ60cmほどの株の叢生した3本の茎をまとめて引っ張って見たら、それほどの力を入れずに根際から千切れたが、根はびくともしなかったので、根が抜けにくいことは確かなようだ。
草地の中で駒を繋いでおけそうなものとしては、枝がでていてある程度しっかりしたものはこの草のように見えるがちゃんとした木であるコマツナギが一番だという気はするが、いつ頃から付けられた名前だろうか。
はかどらぬ小荷駄の雪や駒繋ぎ(風雪)・・花の歳時記から(松田修著 現代教養文庫 1964年) |