FILE NO 669 宮崎と周辺の植物
コマユミ Euonymus alatus (Thunb) Sieb f.stratus (Thunb.)Makino
小真弓 ニシキギ科
撮影日 2011.11.30
撮影場所 小林市

 北海道〜四国・九州、千島〜中国東北部、朝鮮に分布するという落葉性の低木で、広葉樹の山野で広く見られる。
  宮崎では里山も含めて山間農地の道脇等にもごく普通に自生して、マユミやニシキギより出会う機会は格段に多い。
  ニシキギ属の代表種ニシキギとは枝にコルク質の板状翼の無いことで品種扱いされているが、紅葉の美しさはニシキギに劣らないし、刺ぬきに効あるとされた生薬、鬼箭羽になる翼こそないが、果実は頭虱の駆除剤になるという。
画像1 細い枝先に紅葉しかかった葉陰に鮮やかな真っ赤な種子。
画像2 樹は高さ1.5mほどの灌木で小枝が複雑に入り組んで伸びる。
撮影:(2011.11.30  小林市) 
画像3 太枝から大きな角度で横に広がって伸びた、小枝の葉腋や
     芽鱗痕から伸び出した短い柄の先に集散状に花をつける。
撮影:(2005.4.29  小林市) 
画像4 葉腋からすこしずれて出た総花柄の先の花序は小規模で5〜6個ほどの花をつける。
撮影:(2005.4.29 小林市) 
画像5 花は大きさ7〜8ミリ、不揃いの疎らな鋸歯のある淡黄色の花弁は4、オシベも同色で4、花柱4は目立たない。 撮影:(2005.4.29  小林市) 
画像6 小枝の葉序ではつく葉が基部から上部に向かって徐々に大きくなる。
   葉は対生し、鮮やかな赤に紅葉する。撮影:(2011.11.30  小林市) 
画像7 枝の基部から上部にかけて変化する葉は長さ1〜6cmほどで、両端が細まった卵形。
撮影:(2011.12.1 小林市) 
画像8 葉の下面。縁全体にごく小さいが鋭い鋸歯があり、上下ともに無毛。脈は見えにくい。
撮影:(2011.12.1 小林市) 
画像9 緑色の小枝。基部側の小さな葉と先端の大きな葉がよく分かる。
撮影:(2011.12.1 小林市) 
画像10 絡み合うほど入り組んだ緑色の小枝からぶら下がって目立つ赤い果実(種子)。
撮影:(2011.11.30 小林市) 
画像11 緑色の小枝は古くなるとコルク質の層が表面を覆って黄褐色になる。
撮影:(2011.11.30 小林市)
画像12 主幹部はコルク質の層も消えてわずか縦筋の残る灰白色になる。
撮影:(2011.11.30 小林市) 
画像13 4個の果実が裂開しかかっているが、普通は1〜2個だけが実る。1個の果実は倒卵形で長さは約7ミリ。撮影:(2011.11.30 宮崎市)  画像14 果実が完全に裂開して中から赤い仮種皮に包まれた種子が出ている。露出時の種子は楕円状で長さ約7ミリ。 撮影:(2011.11.30 宮崎市)
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