FILE NO 484 宮崎と周辺の植物
クマヤナギ Berchemia racemosa Sieb. et Zucc.
熊柳 クロウメモドキ科
撮影日 2006.6.10
撮影場所 小林市

 宮崎では、クマヤナギの花は夏7月に咲いて、翌年6月ごろ果実が熟すので、うまくすれば花と果実を同時に鑑賞できることになるが、まだその現場を見たことはない。
 変種もいくつかあるようだが、その違いは微妙で、素人では簡単には見分け難い。
 主枝の先から伸びる果序分枝の一部再分枝、葉の側脈の数等オオクマヤナギの特徴も少し見られるが、ここではクマヤナギとして整理した。
 谷の対岸、高木の高み等撮影困難な場所で見かける。
画像1 小さな谷脇の木の上の果実。果序下部に再分枝が見られる。
画像2 蔓の強健なことは熊ヤナギといわれるとおりで、
         新しく伸びた枝がアラカシの頭上に高く立ち上がっている。
撮影:(2006.6.4宮崎市)
画像3 ツガ(栂)の葉の間から抜け出して陽光を浴びている果実。
    全景の画像は困難だが、暗黄緑色の蔓の伸び具合は見える。
撮影:(2005.4.29 小林市)
画像4 横に長く逞しく伸びた枝先の花序。
撮影:(2004.7.12 宮崎市)
画像5 枝先の花序。(再分枝は見られない)
撮影:(2004.7.12 宮崎市)
画像6 10cmほどの長さの花序主枝。黒い5つの点に見えるオシベ周囲は先の尖ったガク。
撮影:(2004.7.12 宮崎市)
画像7 花は直径3ミリほどで、花弁は5個のガクの内側でしっかりとオシベを抱えている。
撮影:(2004.7.12 宮崎市)
画像8 側枝等がきれいな形で残ったまま、赤く熟した長さ約10cmの果序。果実はまだ渋くて食べられない。 撮影:(2006.6.10 小林市) 画像9 黒熟するこの時期は鳥が食べたりで、果序の枝や果実は疎らになった花序が多い。
撮影:(2005.7.3 小林市)
画像10 長さ7ミリほどの果実、赤から黒く熟す。黒熟すると甘くて美味しく、意外と可食部分が多い。撮影:(2006.6.10 小林市) 画像11 核は5ミリほどの長さで、巻貝の一種を思わせるような形で黄白色。
撮影:(2006.6.10 小林市)
画像12 横に伸びた枝も丈夫で、垂れることなく真っ直ぐに伸びる。撮影:(2005.7.23 宮崎市) 画像13 葉の上面。側脈は9対ほどあるが、かなり変化も多い。撮影:(2006.6.10 小林市)
画像14 葉の下面は白身を帯び葉柄は赤みを帯びる。脈ははっきりし、側脈は11対ある。
撮影:(2006.6.10 小林市)
画像15 葉の下面は脈腋に僅かに白毛がある程度で殆ど無毛。 撮影:(2006.6.10 小林市)
画像16 蔓には刺もないが、硬い枝を周囲の枝等に引っ掛けてながら上に上ってゆく。
撮影:(2006.6.10 小林市)
画像17 落ち葉で覆われた地表を這う根際の主幹。直径1.5cmほどで暗黄緑色で煤けたように見える。撮影:(2006.6.10 小林市)
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